一柳直昌

一柳直昌は、明暦3年（1657年）に一柳直次の次男として生まれました。元禄元年（1688年）7月29日、同母兄である小野藩主・一柳末礼（すえのり）に男子がいなかったため、その養子となります。

同年9月18日には徳川綱吉に拝謁を果たしますが、家督を相続することなく、元禄14年（1701年）6月20日に45歳で इस दुनिया को अलविदा कह दिया।麻布の妙祝寺に葬られています。

『寛政重修諸家譜』によれば、正室である清閑寺熈定（きよかんじ ひろさだ）の娘との間に一男一女をもうけています。また、側室との間にも一女がいたとされています。長男である末昆（すえひろ）は、後に小野藩の嫡子となりました。

人物評と藩政

元禄年間に成立したとされる史料『土芥寇讎記（どかいこうしゅうき）』には、兄である末礼（当時の名は末朝）に対する厳しい評価が記されています。その批判の一つとして、同腹の弟である「猪右衛門」こと直昌が藩政への参加を望んだにもかかわらず、末礼が彼を用いず、蟄居させたという記述があります。このことから、直昌が藩政に関わりたいという意欲を持ちながらも、兄である藩主によってその機会を奪われていた可能性が示唆されます。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第六百四
『寛政重修諸家譜 第四輯』（国民図書、1923年） 国立国会図書館デジタルコレクション
* 『新訂寛政重修諸家譜 第十』（八木書店、1965年）

補足

一柳直昌は藩主となることはできませんでしたが、その子孫は小野藩の家督を継承し、藩政に携わりました。彼の生涯は、藩主の世嗣としての期待と、家督を継ぐことなく終わったという、複雑な境遇を示しています。

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