一関市立室根中学校

一関市立室根中学校の概要

一関市立室根中学校（いちのせきしりつ むろねちゅうがっこう）は、岩手県一関市に設立された公立の中学校です。この学校は通称「室中（むろちゅう）」と呼ばれています。1971年に、旧室根村地域に存在した3つの学校が統合され、室根地域で唯一の中学校としてスタートしました。

校地と施設

学校は室根町折壁地区から南西へ進んだ高台に立地しています。校地は矢越地区と折壁地区にまたがり、校舎や体育館は矢越地区に所属していますが、武道館や校庭の多くは折壁地区にあります。さらに、校地の西側には進学前の室根小学校があり、生徒たちの通学がしやすい環境が整っています。

校舎は鉄筋コンクリート造の3階建てで、1973年に完成し、50年以上経てもなお使用されています。現在は、室根中学校としては舞川中学校、萩荘中学校などに次いで、4番目に古い校舎として位置づけられています。

校章は1971年に制定され、「中」の文字が室根山を背景にしたデザインです。校歌も同時期に作られ、作詞は著名な作家の森荘己池が担当し、作曲は岩手大学名誉教授の鷹嘴洋一が行いました。

学校の沿革

室根中学校は、戦後の学制改革によって設置された「折壁中学校」「矢越中学校」「津谷川中学校」の3校を1971年に統合して開校しました。1973年にはこれらの学校が完全に統合され、本校へ通学が義務化されました。

最近の動きでは、2022年6月に校庭の西側に一関市立室根小学校が新たに開設され、機能が活用されています。このことによって、より良い教育環境が整えられました。

学校の教育目標と活動

室根中学校は、「意欲を持ち、主体的に学ぶ生徒」「心豊かで思いやりのある生徒」「体を鍛え、最後までやり抜く生徒」という3つの教育目標を掲げています。この目標は、生徒たちが確かな学力を身に付け、豊かな人間性と健康な体を持つことを目指しています。

各学期の活動には、体育祭や修学旅行、吹奏楽コンクールなど多様な行事があります。特に1学期の室中体育祭は生徒にとって重要なイベントであり、全校が一丸となって盛り上がります。さらに、地域の文化活動としては中学生芸術鑑賞や独唱大会なども行われ、生徒たちの成長を支えています。

施設と部活動

校地は25,525平方メートルと広大で、校舎や体育館、武道館、プールなどの各種施設があります。部活動も活発に行われており、運動部には陸上部やバレーボール部、文化部には吹奏楽部など、多様な選択肢が用意されています。

生徒の概要

2024年度の生徒数は75人で、1学級あたりの人数が岩手県の定める基準を下回る状況です。生徒数は開校以来減少傾向にありますが、地域への教育の影響力は依然として高いものがあります。これからも室根中学校は、地域に根ざした教育の場として活動を続けていくことでしょう。

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