一関市立門崎小学校

一関市立門崎小学校概要

一関市立門崎小学校は、岩手県一関市川崎町に所在していた公立の小学校です。通称は「門小」で、長い歴史を持つ学校でしたが、2013年3月に一関市立川崎小学校へ統合される形で閉校しました。校舎及び体育館は、その後、地元の食肉加工業者である株式会社門崎によって改装され、事務所と工場として再利用されています。

沿革

この小学校は、1873年に公立門崎小学校として常堅寺で開校し、その後数度の名称変更を経て、1947年には「門崎村立門崎小学校」と改称されました。閉校時には「一関市立門崎小学校」と呼ばれていました。設立当初より、地域に根付いた教育を行い、また、その歴史の中で多くの重要な出来事がありました。

• - 1873年 - 開校
• - 1886年 - 村立門崎尋常小学校に改称
• - 1916年 - 高等科を開設
• - 1947年 - 学校教育法施行に伴い新名称に
• - 2005年 - 特殊学級を開設
• - 2013年 - 閉校

特筆すべきは、1945年に東京都墨田区の茅場国民学校から疎開児童を受け入れたことです。このように、時代の流れと地域のニーズに応じた柔軟な対応が見られた学校でした。

学校行事

門崎小学校では、1学期、2学期、3学期ごとに多くの行事が行われました。新入生を迎える式典から始まり、学年ごとの修学旅行や宿泊研修、また陸上記録会や学習発表会など、児童たちの成長や交流を深める行事が数多く開催されていました。特に、卒業式は年度を締めくくる大きなイベントとして位置づけられていました。

施設概要

校舎は1973年に竣工した鉄筋コンクリート造の3階建てで、延床面積は1,800平方メートル。また体育館は1985年に建設され、780.18平方メートルの面積を持っていました。校舎は閉校後に事務所へ、体育館は工場へと利用形態が変わりました。プールについては市道を挟む場所にあり、広々とした設計でした。

学区と進学先

学校の学区は、一関市川崎町の門崎地区にあり、進学先の中学校は川崎中学校となっていました。地域の子供たちにとって、ここは学び舎として多くの思い出が詰まった場所でした。

アクセス

一関市立門崎小学校は、公共交通機関でもアクセスが可能でした。陸中門崎駅からは車で約3分、徒歩で約24分と便利な立地で、またバス停「清水沖」からも徒歩1分ほどの距離にありました。周辺には歴史的な名所も点在しており、地域とのつながりも深い場所でした。

閉校後の活用

2013年3月31日に閉校した後、体育館は「川崎公民館門崎体育館」として利用が開始され、後に門崎がその施設を改装し、加工場としての役割を果たすことになりました。こうした変遷は、地域の資源としての校舎や施設の新たな価値を見出す試みの一部と言えるでしょう。

結論

一関市立門崎小学校は、その長い歴史を通じて地域に貢献してきた教育機関でした。教育の場としての役割を全うし、閉校後も地域資源として生かされる様子は、地域の人々にとっても大きな意義を持つものであったと言えるでしょう。

もう一度検索