七十七銀行硬式野球部

七十七銀行硬式野球部

七十七銀行硬式野球部は、宮城県仙台市を本拠地とする社会人野球の企業チームであり、1970年の設立以降、日本野球連盟に加盟しています。特に練習グラウンドは富谷市に位置しており、ここで日々の練習に励んでいます。運営母体は、大手地方銀行である七十七銀行です。

歴史と基盤

このチームは1980年に設立され、初代監督は岸孝一でした。岸氏の息子である岸孝之は、プロ野球選手としても名を馳せています。設立以来、宮城県の強豪チームたちとの競争に直面し、特にJT、NTT東北、JR東日本東北などに対して長らく苦戦を強いられていました。そのため、1996年以降の都市対抗野球の東北2次予選では、9回も代表決定戦で敗北を喫するという低迷を余儀なくされました。

しかし、2003年にはついに都市対抗野球の東北2次予選を全勝で突破し、東北第1代表として本戦に初めて出場しました。この初出場となった大会では、日本通運との対戦で初戦敗退という結果となりました。

大躍進

続く2004年には、再び都市対抗野球に出場し、今度はNTT東日本との一戦を延長戦で勝利しました。その結果、全国大会での初勝利を記録し、その勢いのまま進むと、当時廃部の危機にあったJTとともにベスト4進出を果たしました。これにより小野賞も獲得し、大きな名誉を手にしました。

現在の位置づけ

JTが廃部となった後も、チームはNTT東北のクラブ化という環境に直面しながらも、今ではJR東日本東北や日本製紙石巻と並び、宮城県の社会人野球界をリードする存在となっています。これは過去の困難を乗り越え、成功を積み重ねてきた証です。

主な成績

七十七銀行硬式野球部は、これまでに数多くの大会に出場しています。都市対抗野球大会には14回出場し、2004年にはベスト4に進出しました。また社会人野球日本選手権大会にも9回出場、2006年と2012年には8強入りを果たしています。さらに、JABA東北大会では2回の優勝（2006年、2007年）を収め、2005年にはJABA長野県知事旗争奪野球大会で優勝を飾るなど、輝かしい戦績を持っています。

プロ野球選手の輩出

このチームからは、プロ野球選手も数多く輩出されています。例えば、投手の小林敦は2010年のドラフトで千葉ロッテマリーンズに、相原和友は2013年のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスにそれぞれ入団しています。また、元所属選手には相沢滋や高橋利信がおり、チームの歴史の一部として名を刻んでいます。

まとめ

七十七銀行硬式野球部は、設立以来多くの困難を越えて成長し、地域の中での存在感を高めています。これからも社会人野球界における重要な役割を担い、さらなる飛躍が期待されるチームです。

もう一度検索