七戸龍

七戸龍：柔道界の重鎮、その軌跡と家族の絆

七戸龍（しちのへ りゅう）は、1988年10月14日生まれ、沖縄県出身の日本の柔道家です。100kg超級の選手として知られ、現在は九州電力に所属しています。身長193cm、体重120kgという恵まれた体格から繰り出される大内刈を得意とし、数々の国際大会で実績を残してきました。柔道五段。

スポーツ一家に育つ

七戸龍は、スポーツ一家に育ちました。父親は極真会館理事長の七戸康博。ベルギー出身の母、七戸ベラもいます。弟の七戸虎も100kg級の柔道家として活躍しています。

父親からは「空手でなくても好きなことをやりなさい」とアドバイスを受け、小学校2年生の時に柔道を始めました。中学校には空手部がなかったため、柔道一本に絞り、柔道に打ち込みました。

学生時代

那覇西高校時代には、インターハイ100kg級で2年連続3位という成績を収めました。福岡大学に進学後、階級を100kg超級に上げると、学生体重別で優勝するなど、その才能を開花させました。

社会人として

2011年に九州電力に入社。同年には全日本選手権に初出場を果たしました。国際大会では、東アジア選手権で優勝を飾りました。

2012年の選抜体重別では優勝するも、ロンドンオリンピック代表には選出されませんでした。

2013年の世界選手権では7位に終わりましたが、団体戦では3位入賞に貢献しました。

2014年のグランドスラム・パリではオール一本勝ちで優勝。世界選手権では決勝でテディ・リネールに敗れたものの銀メダルを獲得しました。男子100kg超級では9年ぶりのメダル獲得となりました。世界団体では優勝を果たしました。

2015年の世界選手権でも銀メダルを獲得。決勝で再びリネールに敗れました。

2016年のリオデジャネイロオリンピック代表選考では、全日本選手権準決勝で敗れ、代表の座を逃しました。

2017年のアジア選手権では個人戦、団体戦ともにメダルを獲得しました。

2023年4月の全日本選手権を最後に現役を引退しました。

主な戦績

世界選手権：2位（2014年、2015年）
世界団体：優勝（2014年）、2位（2012年）、3位（2013年）
選抜体重別：優勝（2012年、2013年）
グランドスラム・パリ：優勝（2014年）
グランプリ・デュッセルドルフ：優勝（2015年）
東アジア選手権：優勝（2011年）
学生体重別：優勝（2010年）

今後の展望

現役引退後、七戸龍がどのような道に進むのかはまだ明らかではありません。しかし、これまでの経験と知識を生かし、柔道界に貢献していくことが期待されます。指導者として、あるいは柔道の普及活動を通じて、次世代の育成に力を注ぐかもしれません。今後の活躍に注目です。

外部リンク

JudoInside.com
国際柔道連盟
Alljudo

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