七澤公典

七澤公典（ななさわ きみのり）

七澤公典氏は、1948年生まれの日本の作詞家、作曲家、宗教家、そして評論家です。特に、国民的ヒット曲となった「与作」の生みの親として広く知られています。

経歴

群馬県で生まれた七澤氏は、慶応義塾大学法学部を卒業しました。大学卒業後、七澤氏はジャズギタリスト、ウエイター、セールスマン、会社員など、多岐にわたる職種を経験しています。これらの異色の経歴は、その後の彼の活動や思想に様々な影響を与えたと考えられます。

1976年、七澤氏はジャズミュージシャンとしての成功を目指し、単身アメリカへ渡りました。しかし、志半ばで帰国することになります。帰国後、彼は新たな挑戦として「与作」という楽曲を作詞・作曲しました。この曲をNHKの音楽番組「あなたのメロディー」に応募したところ、採用されます。そして、1978年に演歌歌手の北島三郎氏が歌唱したことで、瞬く間に大ヒットとなり、七澤氏の名前は広く知られることとなりました。

音楽での成功後、七澤氏の人生は新たな局面を迎えます。1983年、彼は植松愛子氏、深見東州氏と出会い、彼らを師と仰ぐようになります。この出会いを機に、七澤氏は宗教家としての道を歩み始めました。

宗教家・評論家としての活動

宗教家としては、ワールドメイトのスタッフとして活動を展開しました。ここでは、多くの人々の人生における悩みや相談に対応する業務に携わりました。また、日本各地で講演会を開催し、自身の考えや教えを広める活動も積極的に行っています。

さらに、七澤氏は評論家、著者としても活動しており、複数の名義を使い分けています。北山高望（きたやま たかのぞむ）、七沢耀（ななさわ あきら）、七澤友一郎（ななさわ ゆういちろう）といった別名義でも多くの著作を刊行しており、その内容は自己啓発、精神世界、運命論など多岐にわたります。

主な著書

七澤氏は、様々な出版社から多くの著作を世に送り出しています。以下にその一部を挙げます。

『守護霊が導く神霊界 運が開ける救霊の秘法』（北山高望名義、曙出版、1988年）
『絶対の開運術 守護霊入門の書』（北山高望名義、コスモメイト編集部編、橘出版、1989年）
『時代が見える本 『与作』のヒットにみる宇宙の法則』（七沢耀名義、橘出版、1994年）
『絶対の開運術 守護霊入門の書』（七澤友一郎名義、たちばな出版、1997年）
『聴いて幸せになる本』（七澤友一郎名義、たちばな出版、1997年）
『人生の波に乗る人乗れない人』（七澤友一郎名義、たちばな出版、1999年）
* 『誰でもすばらしい運を持っている』（七澤公典名義、たちばな出版、2005年）

これらの著作や全国での講演活動を通じて、七澤氏は多くの人々に影響を与え続けています。異色の経歴を持ち、「与作」のような普遍的なメロディーを生み出した才能は、その後の宗教家・評論家としての活動にも独自の深みを与えていると言えるでしょう。

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