万博記念競技場

万博記念競技場の概要

万博記念競技場（ばんぱくきねんきょうぎじょう）は、大阪府吹田市にある陸上競技場です。万博記念公園内に位置し、球技にも使用されます。この競技場は、大阪府が所有し、管理・運営も大阪府によって行われています。

歴史的背景

1970年に開催された日本万国博覧会が終了した後、万博記念公園が整備され、1972年にこの競技場が開場しました。1993年にはガンバ大阪のホームスタジアムとして使われることになり、それに伴ってナイター照明が設置されました。また、1996年には第52回国民体育大会の開催に備えてスタンドの増築が行われました。

さらに、2006年にはサイドスタンドが改修され、収容人員が23,000人から21,000人に変更されました。2002年にはFIFAワールドカップの準備のために長居[[陸上競技場]]が使用された際、IAAFグランプリ大阪大会の会場として利用されました。さまざまな歴史的出来事を経て、2014年4月以降は大阪府がその運営を引き継いでいます。

施設の特徴

万博記念競技場は、収容人員21,000人を擁し、サイドスタンドの立ち見席とメイン・バックスタンドに座席が設置されています。400メートルトラックは8レーンあり、天然芝のピッチも完備しています。照明設備は4基設置されており、電光掲示板も1997年から設置されています。さらに、施設の地下には大阪広域水道企業団の浄水池があり、バックスタンドの地下にはポンプ場が併設されているという特徴があります。

競技場の北側には「万博記念公園運動場」と呼ばれる補助グラウンドがあり、クレイ補装のピッチと400メートルトラックを備えています。ここは様々な地域イベントにも利用されています。

使用状況と課題

毎年、吉本興業が主催する陸上競技大会でも使用され、地域住民に親しまれていますが、老朽化が進んでいることや収容人数がFIFAの規格を満たさないことから、特定の国際大会には不適格とされています。たとえば、2008年のスルガ銀行チャンピオンシップは大阪長居スタジアムで行われることになりました。また、G大阪は新しいスタジアムの建設を進め、2015年には万博記念公園内の市立吹田サッカースタジアムが完成しました。

この競技場ではG大阪のスポンサーによる広告が掲示され、地域との結びつきを強めています。また、1996年には京都パープルサンガのホームゲームが代替開催されるなど、数々のエピソードがあります。特にJ3リーグでは、2023年にG大阪U-23の主管試合以外での公式戦が予定されています。

アクセス

アクセスは非常に便利で、大阪モノレール彩都線の公園東口駅からは徒歩1分という立地にあります。また、JR京都線の茨木駅からは近鉄バスを利用して「日本庭園前」で下車することも可能です。このように、万博記念競技場は多くの人々に愛される存在となっています。

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