万華鏡エタニティ

万華鏡エタニティ

『万華鏡エタニティ』（まんげきょうエタニティ）は、人気クリエイターユニットであるラトゥラトゥが2020年1月22日にリリースしたミニアルバム作品です。UUUM Recordsから発売された本作は、彼らにとってキャリア初のミニアルバムという位置づけを持ち、その後の音楽活動における重要な一歩となりました。

ラトゥラトゥは、YouTubeなどの動画プラットフォームを中心に活動する多才なクリエイターたちが集結して結成された音楽ユニットであり、その音楽性はポップ、ロック、バラードなど多岐にわたります。本作『万華鏡エタニティ』は、まさにその多様な音楽スタイルの一端を示す作品として企画されました。ミニアルバムという形態は、フルアルバムに比べて収録楽曲数は少ないものの、特定のコンセプトを提示したり、新しい音楽的方向性を模索したりするのに適しており、アーティストの活動初期において、リスナーに自身の音楽世界をコンパクトに提示する上で効果的なフォーマットと言えます。ラトゥラトゥにとって初のミニアルバムである本作は、彼らの音楽に対する真摯な取り組みと、リスナーへの強いメッセージを込めた楽曲群を収録しています。

本作の収録曲は複数曲で構成されており、当時のラトゥラトゥの音楽性を代表する楽曲が収められています。興味深い点として、本作に先駆けてリリースされた彼らの1stシングルである『神様の言うとおりに/絶命ロック』は、『万華鏡エタニティ』には収録されていません。これは、シングル作品とミニアルバム作品とで明確な棲み分けを図った結果とも考えられます。一方、本作に収録された楽曲のうち「限りなく青い月」と「アシメゴースト」の2曲は、後に2021年2月24日にリリースされた彼らの1stフルアルバム『百火繚乱船』にも改めて収録されています。このことから、これらの楽曲がラトゥラトゥの初期における特に重要な楽曲、あるいはファンからの評価が高い楽曲として位置づけられていた可能性が伺えます。フルアルバムへの再収録は、これらの楽曲が単なるミニアルバム収録曲に留まらず、ユニット全体の代表曲として、より多くのリスナーに届けたいという意図があったことを示唆していると言えるでしょう。

『万華鏡エタニティ』は、ラトゥラトゥが本格的な音楽活動を展開していく中で発表された、彼らの初期衝動と多様な音楽性を詰め込んだ記念碑的な作品です。本作を通じて、彼らはアーティストとしての確固たる地位を築き、その後のフルアルバムリリースへと繋がる道を切り拓きました。アルバムタイトルの「万華鏡」が示すように、収録されたそれぞれの楽曲が独自の輝きを放ちながらも、全体としてラトゥラトゥというユニットの多様な魅力が凝縮された一枚となっています。本作のリリースに関連して、プロモーションの一環として収録曲のミュージックビデオなどが公式YouTubeチャンネルなどで公開されており、視覚と聴覚の両面から作品世界を楽しむことができる展開も行われました。

このように、『万華鏡エタニティ』は、ラトゥラトゥのキャリア初期を語る上で欠かせない重要なミニアルバムであり、彼らの音楽世界の入り口として多くのリスナーに親しまれています。

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