丈六町

丈六町の概要

丈六町（じょうろくちょう）は、徳島県徳島市にある町名で、2011年1月の時点での人口は2,975人、世帯数は1,146世帯です。この地域は米作を中心とした農村地帯でありますが、昭和53年からは新興住宅地・丈六団地の造成が進み、住宅化が進展しています。郵便番号は、丈六町丈領が〒771-4263、丈六町長尾が〒771-4262、その他の地域は〒771-4261です。

地理

丈六町は徳島市の南部にあり、多家良地区に含まれています。東側は小松島市、西は渋野町、南は多家良町、北は方上町や勝占町と接しています。特に丈六団地の開発や国道55号バイパスの整備により、地域の市街地化が進行しています。これに伴い、丈六寺周辺の集落が地域の中心から移り、徳島市営バスも様々な変更を余儀なくされています。

丈六寺は県有数の古刹で、曹洞宗に属しています。県の指定史跡として、禅宗寺院特有の伽藍配置が保持されており、多くの文化財が収蔵されています。特に重要文化財には三門や本堂、観音堂、木造聖観音坐像などが含まれており、昭和58年には宝物館も開館しました。また丈六寺には血天井伝説や、特定の歴史的人物に関する史跡も多く、観光名所として訪れる人々が絶えません。

商業と教育

当地域には熊野神社、八幡神社、高野山真言宗の田林寺が存在し、地域密着型の信仰が息づいています。かつて本庄分校が存在しましたが、丈六団地の人口増加により、統合されることとなりました。徳島市多良家コミュニティセンターも設けられており、地域の社会教育活動が活発に行われています。

歴史

丈六町の歴史は深く、江戸時代から明治22年まで存在した本庄村を起源とし、勝浦郡に位置していました。明治時代には農業が盛んで、多くの米作が行われていました。丈六寺も白雉元年に創建されたと伝えられており、その後多くの改修が施されています。

昭和27年には現在の町名に改称され、宅地造成が進む中で、農業は減少傾向にあります。昭和53年に丈六団地が完成し、周辺の交通インフラの整備も相まって、この地域の人口が急激に増加しました。さらに、昭和61年には小学校の統合も実施されています。

名所・特産

丈六寺周辺には多くの文化財や古墳群が点在し、地域資源として観光名所となっているほか、丈六せせらぎロードも存在しており、地域住民や訪問者に親しまれています。この道路は江戸時代からの用水路沿いに設置され、地域の通学路として重要な役割を果たしています。

また、町に点在するいくつかの神社や寺院は、それぞれ独自の歴史や文化を持ち、地域のコミュニティにとって重要な場所となっています。

交通

丈六町の交通は主に徳島バスによって支えられており、局地的なバス路線が設けられています。加えて、徳島県道212号新浜勝浦線が通り、地域内外のアクセスも良好です。

以上、丈六町は歴史、文化、教育、そして自然が調和した地域となっています。これからも地域の発展が期待されています。

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