渋野町

渋野町（しぶのちょう）について

渋野町は、徳島県徳島市に位置する町名であり、豊かな自然環境と歴史に根ざした農村地域です。2012年11月の調査では、町の人口は937人、世帯数は311世帯とされています。郵便番号は771-4267です。

地理

渋野町は徳島市の南部、多家良地区に属し、北は方上町、東は丈六町、南は多家良町・八多町、西は上八万町と接しています。この地域は三方を山に囲まれ、多々羅川が流れる美しい農村地帯で、特にミカンやスダチの柑橘類の栽培が盛んです。最近では、生産過剰の問題に対処すべく、イチゴなどのハウス栽培にも力を入れた多角的な農業経営が行われています。

山岳と河川

町内には、向寺山という山があり、自然豊かな環境が広がっています。多々羅川や大松川などの川も流れ、地域の水源として活躍しています。

歴史

歴史的にも重要な、八幡神社に伝わる民俗文化財「三番叟」は、毎年11月3日の秋祭りに奉納されます。この祭りでは特に大番叟・小番叟の演者が注目されます。また、渋野町内には多くの古墳があり、国史跡として名高い渋野丸山古墳もその一つです。さらに、八幡神社や長谷寺などの寺社も存在し、地元住民に親しまれています。

徳島市立渋野小学校は、児童数の減少や隣町の丈六町での人口増加により、校舎を丈六町へ移転し、昭和61年度に宮井小学校本庄分校と統合しました。

沿革

渋野町は、江戸時代から明治22年（1889年）まで徳島藩の領地であった勝浦郡渋野村として存在しました。その後、町村制施行によって勝浦郡多家良村の大字渋野となり、昭和26年からは徳島市の一部となりました。昭和27年から現在の町名が制定されています。

学区

渋野町で小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

• - 徳島市立渋野小学校
• - 徳島市立南部中学校

交通

地域へのアクセスは、徳島バスが運行されており、いくつかの停留所が設けられています。主な停留所には宮前、舟越、とくしま動物園、上渋野、渋野、三ツ岩、俵生などがあります。また、徳島県道209号八多法花線が通っており、利便性も高いです。

施設

渋野町にはいくつかの名所があります。特に注目すべきは、四国地方で第二の規模を誇る前方後円墳であり国指定史跡の渋野丸山古墳です。また、四国地方最大規模の動物園として知られる徳島市総合動植物公園や、とくしま動物園、植物園、ファミリーランドも近隣に位置しています。さらに、長谷寺は高野山真言宗の寺院で、新四国曼荼羅霊場の第82番札所として知られています。

このように、渋野町は農業と歴史が息づく地域であり、魅力的なスポットが多く点在しています。

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