三光寺 (山県市)

三光寺（さんこうじ）

岐阜県山県市富永に位置する三光寺は、真言宗醍醐派の寺院であり、地域では「山あじさいの寺」「あじさい寺」として親しまれています。特に山あじさいが有名で、境内には140種以上、約9千株もの山あじさいが植えられており、その規模は東海地方でも最大級と言われています。毎年6月初旬から7月初旬にかけて見頃を迎え、色とりどりのあじさいが咲き乱れる景色は圧巻です。

歴史

三光寺の創建は古く、伝承によれば、大同年間（806年 - 810年）に弘法大師（空海）がこの地を訪れたことが始まりとされています。その後、江戸時代の明暦年間（1656年頃）に春長律師によって霊跡が再興される際に、武儀川（長良川の支流）の淵で不思議な光を放つものを発見しました。村人とともに淵を調べたところ、薬師如来像、阿弥陀如来像、聖観音像の三体の仏像が土の中から現れたと伝えられています。これらの仏像を安置するために寺院が建立され、「三光寺」と名付けられたとされています。

あじさい

三光寺のあじさいは、その種類と数において他に類を見ません。境内を埋め尽くすように咲くあじさいは、訪れる人々を魅了し、多くのカメラ愛好家や観光客が訪れます。開花時期には、「あじさい祭り」が開催され、地元の人々だけでなく遠方からの観光客で賑わいます。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、最寄りのバス停は岐阜バス岐北線の「富永」バス停です。バス停からは徒歩約8分で三光寺に到着します。

岐阜駅バスターミナルから
11番のりば：「谷合」または「塩後」行きに乗車
名鉄岐阜のりばから
4番のりば：「谷合」または「塩後」行きに乗車

外部リンク

三光寺 - 山県市 歴史・文化


三光寺は、歴史と自然が調和した美しい場所です。あじさいの季節だけでなく、静かで落ち着いた雰囲気の中で、歴史ある仏像や自然を感じることができるでしょう。

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