三方六

三方六（さんぽうろく）

三方六は、北海道の十勝地方特産の美味しい土産菓子です。このお菓子は、製造元である柳月が位置する河東郡音更町（帯広市に登記）から提供されています。

概要

三方六は、白樺の薪を模した独特のデザインのバウムクーヘンです。外観は、二色のチョコレートを使って樹皮の色合いを表現しており、その見た目が美しいだけでなく、味わいも格別です。お菓子としての品質が認められ、第27回モンドセレクションでは最高金賞を獲得しました。

現在は、あらかじめ10切れにカットされた状態で販売されていますが、かつてはナイフが付属しており、切り分けるスタイルが主流でした。現在でも、購入時に希望すればノコギリ型のナイフを手に入れることができます。また、本社工場のスイートピア・ガーデンに行くと、製造過程で生じた端っこや、円形の切れ端が特別価格で販売されています。これには、バウムクーヘンの両端を切り落とした際にできる円形の切れ端と、製品のサイズを整える際にできる薄長の切れ端が含まれています。

さらに、スイートピア・ガーデンでは「北の年輪」と名付けられた、縦にカットする前の「丸太」の状態の商品も手に入れることができます。2008年からは、チョコレート味の三方六しょこらも発売されており、限定でメープル味や抹茶味、メロン味も姿を見せます。

三方六の語源

「三方六」の名前は、伝統的な薪の呼び名に由来しています。長さ2尺（約60cm）、直径1尺2寸（約36cm）の薪を六つに割ると、その形は扇型となり、木口の2辺が6寸、円弧部分も約6寸になることからその名前がつけられました。この薪は非常に大きく、そのままでは使用が難しいため、通常は半分の長さにカットし、さらに細かく割る必要があります。戦前の十勝地方では、1世帯が年間に3から4敷の薪を消費するという状況にありました。

三方六の小割

三方六は、ずっと愛され続けているヒット商品ではありますが、時代の変化とともに商品のサイズが大きすぎるという声や、個包装でない入手困難さなどの問題が浮上してきました。これを受けて、「三方六の小割」という名称の商品が誕生しました。これは、サイズを小さくし、個包装にしたことで、手軽に楽しむことが可能になっています。小割も多様な味が展開され、より多くの人々に親しまれています。

三方六は、その見た目の美しさとしっかりした味わいで、北海道の自然を感じさせる贅沢なひと品です。

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