三春西バイパス

三春西バイパスは、福島県郡山市西田町から田村郡三春町に至る、国道288号のバイパスとして機能しています。

概要

起点: 郡山市西田町木村（郡山東部広域農道交点）
終点: 田村郡三春町雁木田（福島県道54号須賀川三春線交点）
全長: 3.46km
計画幅員: 14.0（25.0）m

このバイパスは、中通り地方と浜通り地方を結ぶ物流の重要な幹線として、その役割を担っています。建設の背景には、JR舞木駅周辺の国道288号における狭隘な道路状況や線形の悪さによる交通渋滞の緩和、そして磐越自動車道郡山東インターチェンジと三春町内とのアクセス向上という目的がありました。1997年度に着工され、長い年月をかけて整備が進められました。

2010年6月15日には、三春町雁木田から郡山市西田町大田（郡山市道大田2号線）までの終点側1.6kmが暫定2車線で部分開通しました。残る区間についても事業は継続されましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響を受け、特に津波被害と福島第一原発事故からの復興支援道路としての役割が重要視されるようになりました。そのため、「ふくしま復興再生道路」として重点的に整備が進められ、2013年5月23日に全線が暫定2車線で開通しました。

道路施設

みはる岩江橋（磐越自動車道）
全長：118.8m
形式：3径間鋼連続鈑桁橋
建設時の仮称は三春西1号橋でした。地域住民である三春町立岩江小学校の児童たちによって命名され、銘板の揮毫も児童たちが担当しました。
雪村大橋
全長：132.2m
主径間：44.9m
幅員：9.25（12.25）m
形式：3径間連続鋼連続鈑桁橋
竣工：2007年
施工：住友金属工業
郡山市西田町大田を跨ぎ、八島川とJR磐越東線、郡山市道大田2号線を渡ります。建設時の仮称は三春西2号橋。橋上は上下対向2車線で、上り線側に幅3.0mの歩道が設置されています。桁部には耐候性鋼材が用いられ、総工費は5億2400万円でした。
三春大橋
全長：86.3m
主径間：47.7m
幅員：9.25（12.25）m
形式：2径間鋼連続鈑桁橋
竣工：2007年
施工：片山ストラテック
三春町を跨ぎ、桜川と国道288号現道を渡ります。国道改築事業として建設され、橋上は上下対向2車線で、上り線側に幅3mの歩道が設置されています。桁部には耐候性鋼材が用いられ、総工費は4億9千万円でした。

接続道路

郡山東部広域農道（起点）
福島県道54号須賀川三春線（終点）

隣接するバイパス

* （郡山方面）郡山東バイパス - 三春西バイパス - 三春バイパス（大熊方面）

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