三条公兼

三条公兼（さんじょう きんかね）は、江戸時代前期から中期にかけて活躍した公卿です。左大臣であった三条実治を父に持ち、三条家の23代当主としてその名を受け継ぎました。官位は従三位・左近衛中将にまで昇進し、東山天皇（112代）に仕えました。

経歴

元禄2年（1689年）に叙爵を受け、三条家の嫡男として順調な昇進を重ねました。元禄10年（1697年）には従三位に叙され、公卿としての地位を確立しましたが、元禄13年（1700年）になって突如として官位を停止させられるという事態に見舞われました。官位停止の理由は公式には明らかにされていません。当時、朝廷内で特筆すべき大きな出来事がなかったことから、公兼個人の問題が原因であると考えられています。

官位を停止された後、三条家は弟である公充が相続しました。その後、公兼の子である実顕が公充の跡を継ぎ、三条家を相続することになります。

系譜

父：三条実治
母：家女房
妻：広幡豊忠女
男子：三条実顕
生母不明の子女
男子：河鰭輝季 - 河鰭実詮の養子


三条公兼は、その生涯において順調な昇進と突然の官位停止という、波乱に満ちた経験をした人物として、歴史に名を残しています。

関連
東山天皇
公卿
* 三条家

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