三枚の写真

三枚の写真

「三枚の写真」（さんまいのしゃしん）は、日本の歌謡曲の一つで、1977年に三木聖子によってリリースされました。この楽曲は、松本隆の作詞、大野克夫の作曲によるもので、三木聖子が最後に発表したシングル作品となっています。

リリース概要

1977年1月25日にNAVレコードから発売されたこのシングルは、三木聖子の3枚目の作品として位置づけられています。曲は感傷的な内容で、若い女性が大切に思っていた恋の思い出を、3枚の写真を通じて描写しています。このシングルの発表後、三木聖子は音楽活動を一時引退することとなり、この楽曲が彼女の音楽キャリアにおいて特別な意味を持つ作品となりました。

楽曲の構成

「三枚の写真」は、1コーラスごとに異なる季節が描かれており、「16歳の夏」、「17歳の秋」、「20歳の春」といった具合に、青年期の思い出が鮮やかに表現されています。それぞれのコーラスで、恋の進展や感情の揺れ動きが情景を交えて語られ、聴く者に深い感慨を与えます。このようなストーリー性が、この楽曲をより引き立てている要因の一つです。

他アーティストによるカバー

1981年には、石川ひとみによるカバーシングルがリリースされました。このバージョンは、石川の12枚目のシングルとして発売され、B面には「夕暮れて」という楽曲が収録されています。レコーディングの背景には、事務所の社長である渡辺晋の強い意向が影響しており、当初の予定では別の楽曲がシングルとしてこれに続く予定でしたが、再度カバー曲の制作が決定した結果「三枚の写真」が選ばれました。

石川ひとみのバージョンは、リリース後、オリコンのシングルチャートでも一定の評価を受けましたが、元々の「まちぶせ」には及ばなかったものの、多くのメディアに取り上げられ、人気を博しました。

他にも

この楽曲は、松本典子によって1986年にシングル「NO WONDER」のカップリング曲としても収録されています。今回のリリースも、松本隆の作詞、大野克夫の作曲によるもので、幅広いアーティストに影響を与えた楽曲と言えるでしょう。

「三枚の写真」は、ただの音楽作品にとどまらず、多くの人々の心に残る思い出や感情を呼び起こす力を持った楽曲として、今なお愛され続けています。

もう一度検索