三枝の爆笑夫婦

番組概要

『三枝の爆笑夫婦』は、1980年から1985年まで日本テレビで放送されたトークとクイズを組み合わせた人気の帯番組です。司会を務めていたのは、著名な落語家の桂三枝（現名・6代目桂文枝）。放送は毎週月曜日から金曜日の午後1時30分から1時55分まで行われ、昼の時間帯に視聴者を楽しませていました。

この番組は、視聴者や有名人夫婦をゲストに迎え、彼らの私生活にまつわるエピソードや秘話を面白おかしくトークしながら、視聴者がクイズに参加する形式で進行しました。タイトルにもある通り、夫婦の微妙な関係をクイズを通じて探るというコンセプトが大変人気を博しました。オープニングでは「夫婦の機微をクイズで探る爆笑夫婦」と紹介されました。

進行とエピソード

番組は、まずゲストの妻が登場し、桂三枝との軽妙なトークでスタートします。その後、夫を愛称で呼ぶ場面が印象的で、三枝の巧みな質問によって夫婦のユニークなエピソードが引き出されました。このため、視聴者は普段見られない夫婦の素顔を知ることができ、笑いながら楽しむことができました。三枝は、この番組を通じて「昼のスター千一夜」のような雰囲気を作り出すことを目指していたと語っています。

また、三枝は番組の構成に深く関わり、クイズの内容も自身が作成していました。視聴者参加型クイズの問題は、ゲスト夫婦にまつわるものが中心で、それを基にした4問が用意されました。特に、問題の正解はカードに書かれておらず、解答時にはゲストに確認するスタイルがユニークで、三枝と解答者の知恵比べが演出されていました。

クイズのルール

クイズは徐々に難易度が上がる形式が取られており、最初の問題は2択、次が3択、そして最後の2問は4択問題といった進行でした。毎回、3組の視聴者夫婦が参加し、3問を正解すればトップ賞が贈られるチャンスが与えられました。それまでに無傷で正解し続けた夫婦のみが4問目に臨み、全チームが2問以下の正解だった場合は、全チームが失格となるルールでした。特殊な演出として、パーフェクトを達成した場合には、天井から紙吹雪が降る演出もあり、観客にも大きな楽しみを提供しました。

制作陣と放送局

この番組の企画や制作には、多くの才能あるスタッフが関わっていました。例えば、企画は斉藤寿孝が担当し、ディレクターには望月政道が名を連ねています。製作は日本テレビが行い、全体の雰囲気と内容作りには三枝のセンスが色濃く反映されていました。

番組は日本テレビ系列局で放送され、関東以外の地域でも特定の日に特別放送が行われることがあり、日本全国で親しまれました。最終的に『三枝の爆笑夫婦』は、トーク番組としてテレビ史に名を刻むことになりました。日本テレビ系列の情報や特番でも言及されるなど、その影響力は強いものでした。

この番組を通じて、視聴者はただ笑うだけでなく、夫婦の絆や人間味も感じることができたでしょう。

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