三枝夕夏

三枝夕夏（さえぐさ ゆうか）は、1980年6月9日生まれの日本の元歌手、作詞家です。愛知県名古屋市出身で、幼少期から父親のボイストレーナーとしての仕事や、母親が好んで聴いていたザ・ビーチ・ボーイズの影響を受け、音楽に親しんで育ちました。中学時代にはフォークソング部に所属し、音楽への情熱を育んでいました。

大学を中退後、歌手になる夢を叶えるため上京。2001年には、ビーイング制作の音楽情報番組でタレント活動を始めました。その後、地元名古屋に戻ったものの、歌への情熱を諦めきれず、大阪で本格的なボーカルレッスンを受けました。

その努力が実を結び、プロデューサーの長戸大幸氏に見出され、2002年、21歳の時にバンド「db（デシベル）」を結成。「三枝夕夏 IN db」として『Whenever I think of you』でデビューを果たしました。当初はソロ活動でしたが、2003年には4人編成のバンドとなり、『ミュージックステーション』、『ポップジャム』、『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』など、数々の音楽番組に出演。人気を博しました。

2005年には、地元名古屋で一日警察署長を務めるなど、幅広い活動も展開。しかし、2009年、名古屋を離れて10年、音楽活動に専念して7年が経過した頃、プライベートを重視したいという思いから、メンバーと話し合い、2010年9月にバンドを解散することを決めました。

解散前には、デビュー当時からお世話になった地元名古屋のラジオ局を訪問し、感謝の気持ちを伝えました。2010年1月に行われたファイナルライブツアーをもって、「三枝夕夏 IN db」としての活動は終了。三枝夕夏はアーティスト活動を引退しましたが、他のメンバーは活動を継続しました。

アーティスト引退後、2015年にはライブ出演を発表しましたが、残念ながらライブが中止となり、出演は実現しませんでした。

私生活では、作詞は必ず手書きで行い、小学生時代から書き続けている日記帳を時々見返すなど、感性を大切にしています。イルカ、猫、猿、トイプードル（愛犬3匹）などが好きな動物です。また、納豆、白米、焼き肉など幅広い食べ物を好み、名古屋めしも愛して、得意な料理やお菓子作りでもその才能を発揮しています。

好きなミュージシャンはジェニファー・ロペス、クリスティーナ・アギレラなど多岐に渡り、グリーン・デイやシンプル・プランなどの楽曲も好んでカバーしていました。ファッションはTシャツにジーンズというカジュアルなスタイルが多く、D&Gやサーフ系ブランドを好んでいました。

名古屋出身であるため、ライブなどで時々名古屋弁の訛りが出てしまうこともありました。『君の愛に包まれて痛い』の収録曲には、名古屋弁バージョンも存在し、制作には苦労も多かったようです。

同じ愛知県出身の女優、松本美奈子とは長年の友人であり、ZARDの坂井泉水さんとも交流がありました。坂井さんからは温かい励ましを受け、音楽葬にも参列したそうです。

シンガーソングライターとしても活動し、『いつも心に太陽を』など数々の楽曲を発表しました。プライベートでは、ことわざや数字の暗記を好むなど、多彩な一面を持っています。歌手時代は体力づくりにも励んでおり、ジムに通ったり、自転車を使ったりと健康的な生活を送っていました。

三枝夕夏は、音楽への情熱と、飾らない人柄で多くの人々を魅了した歌手でした。現在は音楽活動から離れていますが、彼女が音楽シーンに残した功績は、多くの人々の記憶の中に生き続けています。

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