三沢真

三澤眞は、1948年1月8日生まれの日本の元官僚、外交官です。国内政策の策定から国際舞台での活動まで、そのキャリアは多岐にわたります。東京大学法学部を卒業後、1970年に建設省へ入省しました。

建設省では、大臣官房人事課企画官、国土庁長官官房総務課広報室長を経験し、1989年に建設省大臣官房地方厚生課長に就任。翌年には自治省に出向し、税務局市町村税課長として地方税制に関わる重要な役割を果たしました。1992年には住宅・都市整備公団の企画調整部長として、都市開発や住宅供給事業に携わります。1994年からは建設省都市局都市総務課長として都市政策の中枢で活躍し、1999年には大臣官房審議官として省全体の重要政策調整を担いました。

2001年に国土交通省が発足すると、初代の住宅局長を務め、住宅政策推進の重責を担いました。翌2002年には省全体の政策を統括する総合政策局長に昇進。その後、国土交通審議官として省務全般に深く関与し、官僚としてのキャリアを終えました。

退官後も三澤氏は精力的に活動しました。2005年には財団法人不動産適正取引推進機構の理事長に就任。2007年には駐パナマ特命全権大使に任命され、外交官としてパナマとの関係強化や開発協力に尽力しました。特に2009年には、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力として、「ブエノス・アイレス保健所救急計画」の契約締結に貢献しました。

大使の任期終了後、民間企業でも経験を活かします。2010年からは三井住友海上火災保険株式会社の顧問を務め、2013年には東日本建設業保証株式会社の代表取締役社長に就任し、建設業界の安定に寄与しました。長年にわたる官界、外交、公益、民間での功績が認められ、2018年春には瑞宝重光章を受章しました。

三澤眞氏は、建設、都市、税務、住宅、交通といった国内政策から、国際協力、外交、公益事業、民間企業の経営に至るまで、幅広い分野で重要な役割を果たしました。官僚として政策形成に携わる一方、外交官として国際貢献を果たし、退官後も様々な組織で指導的立場を務めました。そのキャリアは、公共への貢献と多様な分野でのリーダーシップを示すものと言えるでしょう。

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