三河田原駅

三河田原駅について

愛知県田原市にある三河田原駅は、豊橋鉄道渥美線の終点であり、駅番号は16です。この駅は田原市の中心に位置し、有料駅として地域の交通の要所となっています。中部地方の鉄道駅の中で最南端に位置し、豊鉄バスの伊良湖本線とも接続しており、渥美方面へのアクセスが可能です。

歴史

三河田原駅の歴史は1924年にまで遡ります。当初は渥美電鉄の田原駅として開業し、1925年に現在の名称に改称されました。1926年には黒川原駅まで路線が延伸され、途中駅となりましたが、1944年に第二次世界大戦の影響でこの区間が営業休止となり、その結果、駅は終着駅となりました。その後も1980年代までは貨物輸送が行われていたため、広い構内を持っていました。

主要な歴史の出来事を年表にまとめると、以下のようになります：

• - 1924年6月10日：渥美電鉄の田原駅として開業
• - 1925年6月1日：三河田原駅に改称
• - 1926年4月10日：黒川原駅までの延伸開業
• - 1940年9月1日：名古屋鉄道との合併により渥美線の駅となる
• - 1944年6月5日：黒川原間が営業休止
• - 1954年10月1日：豊橋鉄道の駅に移譲
• - 1994年10月：駅舎が改築される
• - 2013年10月27日：4代目駅舎が供用開始
• - 2014年9月：ホーム増設工事が完了

駅構造

三河田原駅は頭端式ホームが2面、4線と留置線1線を備えた地上駅です。2013年に完成した4代目の駅舎は、安藤忠雄建築研究所によって設計されたもので、田原市の玄関口に相応しい美しいデザインとなっています。また、駅舎内には田原市の多目的スペースである「田原市交流ひろば」が併設されています。これにより、地域のコミュニティ活動や観光情報の発信など、多様な利用が可能です。

ホームには駅舎側から見て右から1・2・3・4番線があり、通常は2番線のみが使用されます。他のホームは夜間滞泊や、始発と数本の列車に使われます。興味深い点として、発車メロディが流れることが挙げられます。1・2番線には「朧月夜」が流れ、3・4番線には「椰子の実」が流れる独特の仕掛けです。

利用状況

三河田原駅は主に通学や通勤、観光用途で利用されています。過去の年度ごとの乗降人員の調査結果によると、近年では安定した利用が続いているとされています。地域の住民の移動を支える重要な交通手段となっており、日々多くの人々が利用しています。

駅周辺

駅周辺には豊鉄バスの伊良湖本線や伊良湖支線、さらには田原市ぐるりんバスなどが広がり、地域内外へのアクセスが便利です。また、東京23区内を結ぶ夜行高速バス「ほの国号」も運行しており、都市間移動にも利用されています。

このように、三河田原駅は地域の中心的な交通拠点として、多くの面で重要な役割を果たしている駅です。その歴史的背景や周辺の交通網と合わせて、地域の発展に寄与しています。

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