三瀬トンネル有料道路

三瀬トンネル有料道路

三瀬トンネル有料道路は、福岡県福岡市早良区と佐賀県佐賀市を結ぶ一般有料道路であり、国道263号の一部を構成しています。この道路は「やまびこロード」という愛称で親しまれており、佐賀県道路公社によって管理されています。道路の主要部分は、標高580mの三瀬峠を貫通する全長2,407mの三瀬トンネルです。

建設の背景と目的

この有料道路は、三瀬峠付近の冬季における交通規制や、峠道特有の急カーブ・急勾配を解消するために建設されました。1986年に1期区間としてトンネル部分が供用開始されましたが、福岡市側の曲渕地区とトンネル福岡側出入口との間には約100mの高低差があり、狭い急カーブや急勾配が残っていました。そのため、この区間を短絡するためにループ橋を含む2期区間が建設され、2008年に供用が開始されました。

路線データ

1期区間（トンネル部分）

起点: 福岡県福岡市早良区曲渕
終点: 佐賀県佐賀市三瀬村三瀬
延長: 3.4km
道路規格: 第3種第2級
設計速度:
一般部: 60km/h
トンネル部: 50km/h
道路幅員: 9.0m
車道幅員: 6.5m（2車線）
事業費: 約46億円
料金徴収期間: 2030年2月まで
ラジオ再送信設備: NHK福岡第1（612kHz）、NHK佐賀第1（963kHz）、RKB毎日（1278kHz）、KBC九州朝日（1413kHz）、NBCラジオ佐賀（1458kHz）

2期区間（ループ橋部分）

起点: 福岡県福岡市早良区曲渕
終点: 福岡県福岡市早良区曲渕
延長: 1.9km
規格: 第3種第2級
設計速度: 50km/h
道路幅員: 9.0m
車道幅員: 6.5m（2車線）
事業費: 約73億円
料金徴収期間: 2030年2月まで

沿革

1984年9月：1期事業化
1986年7月24日：1期供用開始
2004年度：2期事業化
2008年8月12日：2期供用開始。同時に通行料金が改定されました。
普通車: 250円→300円
中型車: 250円→350円
大型車: 360円→500円
特大車: 870円→850円
軽自動車等: 150円→250円
軽車両等: 20円→30円
2014年4月1日：消費税率変更に伴い、通行料金が改定されました。
普通車: 300円→310円
中型車: 350円→360円
大型車: 500円→510円
特大車: 850円→870円
2019年10月1日：消費税率変更に伴い、通行料金が改定されました。
普通車: 310円→320円
中型車: 360円→370円
大型車: 510円→520円
特大車: 870円→890円

通行料金

通行料金は東脊振トンネルと同額で、回数券も共通で利用可能です。歩行者は無料で通行できます。ETCの導入については、佐賀県道路公社は「莫大な経費がかかる」として、現在のところ導入予定はないとしています。

注意事項

軽車両や歩行者の通行は禁止されていませんが、トンネル部分を除いて歩道がなく、車道や路側帯を通行する必要があるため、安全上の注意が必要です。

外部リンク

佐賀県道路公社
三瀬トンネル

関連項目

日本の一般有料道路一覧
* 九州地方の道路一覧

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