三菱ダイヤモンド劇場

『三菱ダイヤモンド劇場』は、1959年10月26日から1960年6月6日まで、フジテレビ系列で毎週月曜20時30分から21時00分に放送されていたテレビドラマの放送枠です。この枠は、当時開局から半年を迎えたフジテレビが、月曜のゴールデンタイムに設置したもので、新三菱重工（現在の三菱自動車工業）が単独でスポンサーを務めていました。

このドラマ枠では、数々の名作文学、特に直木賞を受賞した作品を原作としたテレビドラマが放送されました。番組の放送形態は、前後編の2回に分けて放送されるものが中心でしたが、中には1話で完結する作品や、『梟の城』のように前中後編の3回に分けて放送された作品もありました。

以下に、放送された作品の一覧を示します。

1959年

10月26日：ナリン殿下の回想（前編）
11月2日：ナリン殿下の回想（後編）
11月9日：英語屋さん（前編）
11月16日：英語屋さん（後編）
11月23日：執行猶予（前編）
11月30日：執行猶予（後編）
12月7日：罪な女
12月14日：ボロ屋の春秋（前編）
12月21日：ボロ屋の春秋（後編）
12月28日：天皇の帽子

1960年

1月4日：小指（前編）
1月11日：小指（後編）
1月18日：花のれん（前編）
1月25日：花のれん（後編）
2月1日：馬淵川（前編）
2月8日：馬淵川（後編）
2月15日：終身未決囚
2月22日：お吟さま（前編）
2月29日：お吟さま（後編）
3月7日：赤い雪（前編）
3月14日：赤い雪（後編）
3月21日：団十郎切腹事件（前編）
3月28日：団十郎切腹事件（後編）
4月4日：梟の城（前編）
4月11日：梟の城（中編）
4月18日：梟の城（後編）
4月25日：強情いちご
5月2日：ある強迫
5月9日：海の廃園
5月16日：鈴木主水
5月23日：整師（前編）
5月30日：整師（後編）
* 6月6日：面

『三菱ダイヤモンド劇場』の後番組としては、『フジテレビ月曜8時枠の連続ドラマ』が放送されました。また、三菱グループが提供していた他の番組としては、日本テレビ系列で放送されていた『三菱ダイヤモンド・アワー』があります。

この番組は、当時の人気作家の作品を映像化し、多くの視聴者に親しまれました。また、新三菱重工が単独でスポンサーを務めたことからも、当時の企業とテレビ局の関係を知る上で貴重な事例といえるでしょう。

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