三菱・デリカD:3

デリカ D:3について

デリカ D:3は、三菱自動車工業が展開したミニバンシリーズの一つであり、日産のNV200バネットをベースにしたOEMモデルです。この車両は、7人乗り仕様と5人乗り仕様があり、さまざまなニーズに応えられるデザインが特徴です。

概要

デリカ D:3の基本設計は、NV200バネットとほぼ同じですが、エンブレムやフロントバンパー、フロントグリルは専用デザインが採用されています。モデルは、2列シート・5人乗りの「M」グレードと3列シート・7人乗りの「G」グレードの二つが用意されています。特に注目すべき点は、UVヒートプロテクト機能付きのプライバシーガラスや、スライドサイドウインドウが標準装備されていることです。これに伴い、フロントドアのグリーンガラスは標準化されています。また、「G」グレードはオーディオレス仕様となっています。

デザインと機能

デリカ D:3は小型の5ナンバーミニバンとして位置付けられています。これは、三菱が定めたミニバンサイズにおける番号体系の一部であり、特に狭い都市部での運転に適しています。三菱が5ナンバーサイズのミニバンを導入したのは、2006年に生産を終えたディオン以来です。

年表

デリカ D:3は2011年10月27日に発売され、その後もいくつかの改良が行われました。2012年6月にはスライドドアの補強やシートベルトの改良が施され、これによって安全性が向上しました。2014年9月にはアクティブスタビリティコントロールが新たに標準装備され、さらに運転の安定性が強化されました。2016年にはアクセサリーソケットが全車種に追加され、利便性も向上しました。そして2019年4月には販売が終了し、公式ウェブサイトからも削除されました。

車名の由来

「デリカ」という車名は「配達車（Delivery Car）」を短縮したもので、「D」はデリカの頭文字、「3」は三菱が規定した小型ミニバンのサイズを示しています。

まとめ

デリカ D:3は、日産NV200バネットをベースにしつつも、三菱のユニークなデザインや装備を取り入れたモデルとして、特に大都市圏での運転に適した小型ミニバンとして人気を集めました。現在では、後継車としてデリカ D:5やデリカ D:2が存在しますが、デリカ D:3も多くのユーザーに支持された一台であることは間違いありません。

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