三蔵稲荷神社

三蔵稲荷神社について

三蔵稲荷神社（さんぞういなりじんじゃ）は、広島県福山市の丸之内にある歴史ある稲荷神社で、福山城の北側に位置しています。境内には本殿や社務所の他、能舞台も完備されており、地域の人々に親しまれています。この神社は、地元の文化や伝統を受け継ぐ重要な位置を持ち、毎年行われる「ミス三蔵稲荷神社コンテスト」での活気ある催しでも知られています。

祭神とその意義

三蔵稲荷神社では、宇賀魂大神、猿田彦大神、大宮女大神が祭神として祀られています。これらの神々はそれぞれ豊穣や道案内、家庭の守護などの役割を持ち、地域社会の平和と繁栄を願う対象とされています。

ミス三蔵稲荷コンテスト

毎年11月には、「三蔵稲荷感謝祭」と連動した「ミス三蔵稲荷神社ミスコンテスト」が地元の企業の協賛で開催されます。このコンテストでは、27歳以下の未婚女性が一般公募によって集まり、自己アピールを行う1次審査を突破した若者たちが、実際に巫女装束に身を包んで行う2次審査に進みます。最終的に選ばれた3名の女性が「ミス三蔵稲荷」として認定され、副賞が授与されます。選ばれたミスたちは、正月の初詣において巫女として地域の人々を迎える大切な役割を担います。

1月3日には同コンテストの受賞者を含む、「ミス三蔵稲荷撮影会」が開催され、地元のカメラマンが参加し、特別な思い出を形にする機会となっています。

神社の由来

三蔵稲荷神社の由来は少々神秘的なエピソードから来ています。初代福山藩主である水野勝成が自身の行列に謎の侍が護衛として付き添っているのを目撃し、その侍が「城の北側に住んでいる三蔵と言います」と名乗ったことで神社が設立されたとも言われています。しかし、実際には藩主に見知らぬ人物がついていることは考えにくく、むしろ江戸時代の後期、お金を江戸に運ぶ役人の夢枕に祭神が現れ、「私は城内稲荷の神三蔵であり、無事に道中を守る」と告げたことから始まったとも考えられています。

所在地とアクセス

三蔵稲荷神社は、広島県福山市丸之内1丁目8-7に位置しています。交通アクセスも良好で、山陽新幹線及び山陽本線の福山駅から徒歩で5分ほどの距離です。周辺には福山城や福山八幡宮、備後護国神社など、歴史的な名所が点在しており、観光名所としても非常に魅力的な地域です。福山市の文化を感じることができるこの神社は、地域の人々にとって大切な場所ずつあることを実感させてくれる魅力的なスポットです。

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