三重信用金庫

三重信用金庫の概要

三重信用金庫（みえしんようきんこ）は三重県松阪市に本店を置いていた信用金庫で、地域の金融機関として県中部エリアで広く展開していました。特に、長い歴史を持つことから、一部の地域住民には旧称の「まつしん」として親しまれていました。2019年2月には県内最大手の桑名信用金庫と対等に合併し、桑名三重信用金庫として新たにスタートしました。この合併により、元の三重信用金庫は解散となりました。

合併について

合併の手続きにおいては桑名信用金庫が存続金庫とされ、新たに設立された信金の理事長には桑名信金の中澤康哉氏が就任しました。また、元三重信用金庫の理事長であった砂子仁志氏は副理事長の役割を引き受けることになりました。合併後の新しい金庫の本店は桑名信用金庫の本店を引き継ぎ、役員の人事については両信用金庫が設立した準備委員会で調整されることとされました。

沿革

三重信用金庫の歴史は1924年に遡ります。当初は「有限責任松阪信用組合」として設立され、徐々に業務を拡大し、1932年には本所を松阪市に移転しました。1943年には市街地信用組合法に基づいて「松阪信用組合」に改組し、1950年には中小企業等協同組合法による信用組合に変わりました。その後、1951年には信用金庫法に基づいて「松阪信用金庫」と名称を変更し、1961年に伊勢信用金庫との合併を経て「松阪伊勢信用金庫」となりました。経済環境や地域ニーズの変化に対応するため、1991年には本店を新たに建設し、1997年には三重信用金庫と改称しました。ついに2019年には桑名信用金庫との合併によって新たな信金としてスタートを切りました。

店舗展開

三重信用金庫は、三重県内に多数の店舗を展開していました。その中には本店営業部のほか、日野町支店、新町支店、平生町支店、川井町支店などが含まれています。また、津市や伊勢市、鳥羽市、多気郡にも多くの支店を設けており、地域住民や地元企業の金融ニーズに応える役割を果たしていました。各支店では、貸出や預金などの基本的な金融サービスを提供していました。

参考文献

参考文献としては、信金中央金庫が編纂した「全国信用金庫連合会五十年史」や、松阪伊勢信用金庫の60年史が挙げられます。また、三重信用金庫が発行した「みえしんきんディスクロージャー誌」も地域の経済や信用金庫の活動を理解する上で重要な資料です。今後も、地域に根付いた金融機関としての役割が期待されています。

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