三重県総合博物館

三重県総合博物館の概要

三重県総合博物館は、三重県津市に位置する公立の博物館であり、2007年に耐震基準を満たさない旧館の展示室が閉鎖された後、再建が決定されました。新しい博物館は、2011年から2014年にかけて建設され、2014年4月19日に「MieMu」として再開館しました。この博物館では、三重県の自然、歴史、文化の多様性をテーマに展示が行われ、特に「ミエゾウ」の巨大骨格が来館者を魅了しています。

施設の特徴

博物館は鉄筋コンクリート造の3階建てで、延べ床面積は約10,800 m²に及びます。各展示コーナーは三重県の多様な側面を紹介するために設計されています。特に、交流学習スペースも備わっており、地域の人々との交流・学びを促進する場となっています。また、博物館は公文書館としての機能も有しています。

来館者数の目標と経済的課題

初年度の入館者数の目標は243,000人、5年目には150,000人ですが、運営費は公的資金にも依存しています。具体的には、総工費は120億円とされ、実際には計画外の費用や公債の発行が必要になることが判明したため、開館に向け多くの課題が存在します。入場料収入だけでは運営費を賄うことが難しく、地域のサポートが求められています。

博物館の歴史

三重県立博物館は1953年に開館し、東海地方では初の総合博物館として位置づけられていました。開館当初は自然科学部門と歴史考古部門の2つが設置され、海洋生物調査を行いながら地域の生物を中心に展示されていました。しかし、長年の運営による老朽化が問題視され、1990年代から計画的な移転や新築が議論されました。

新しい展示館の計画は、2007年に展示室が閉鎖されたことを機に一層具体化しました。その後、知事の支援や地域の声を受けて新設が進み、様々な県内大学との共同研究も促進されました。特に、教育機能の強化を目的とした取り組みが進められ、地域の子どもたちにとって重要な教育の場とされています。

アクセス情報

三重県総合博物館へのアクセスは、JR・近鉄・伊勢鉄道の津駅西口から三交バスを利用するのが便利です。「総合文化センター」行きのバスに乗ることで約5分でアクセスでき、徒歩での移動も可能です。また、周辺には三重県総合文化センターや図書館、学校などがあり、文化的な交流の場としても機能しています。

このように、三重県総合博物館は地域に密着した文化・教育の拠点として、訪れる人々に多様な体験を提供しており、今後の発展が期待されています。

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