三重県道29号松阪青山線

三重県道29号松阪青山線

三重県道29号松阪青山線（みえけんどう29ごう まつさかあおやません）は、三重県内で松阪市から伊賀市までを結ぶ主要地方道です。この道路は、県内で最も長い路線として知られており、地域の交通において重要な役割を果たしています。総延長は61.0684kmで、実際の交通可能な延長は58.1549kmとなっています。

路線データ

この道路の起点は松阪市辻原町の辻原町交差点で、終点は伊賀市阿保の阿保交差点です。途中に76本の橋梁があり、その総延長は約1.1268kmです。特に歴史的には、1971年に建設省がこの道を主要地方道上野阿保白山線として指定し、1972年に三重県が主要県道29号として認定しました。その後、1982年には松阪青山線として新たに指定され、現在の形となりました。

道路の変遷

この道は、1998年から始まった川上ダム建設に伴う付け替え工事が行われており、2008年に全線が開通しました。付け替え区間の長さは計38kmに及び、松阪青山線としての役割を一層強化しました。この改修により、より安全で快適な交通環境が整備されています。

付け替え工事は段階的に進行し、2002年に初めての区間が開通。さらに、2004年には別の区間が開通し、最終的に全線が開通する運びとなりました。これにより、地域へのアクセスが向上し、移動の便が大幅に改善されています。

通行する自治体と接続道路

三重県道29号松阪青山線は、松阪市、津市、伊賀市を通過します。起点付近では国道166号や国道369号に接続し、沿線には多くの県道と絡む形で各地へアクセス可能です。特に、三重県道30号嬉野美杉線や、三重県道15号久居美杉線といった主要地方道と交差しているため、地元の交通にとって欠かせない道路となっています。

バス運行と地域貢献

この道路は、山あいの集落を結ぶ重要なバス路線でもあります。過去に三重交通が運行していた路線は撤退し、松阪市や津市がコミュニティバスに委託している点が特徴です。宇気郷コミュニティバスや津市コミュニティバスなど、地域密着型の運行が行われており、住民の移動手段として利用されています。

交通状況と規制

交通量は多く、高速道路や県道との接続もあって、特に週末や祝日は混雑が予想されます。また、指定された悪天候時には交通規制が実施される区間もあるため、事前の確認が求められます。特に美杉町の一部区間では雨量に応じた通行規制が敷かれています。

沿線の施設

沿線には、JAみえなかのふれあいの里や松阪市の宇気郷地域振興局、さらには阿保水力発電所、メナード青山リゾートなど多くの施設があります。特に観光施設や教育機関が点在しており、多様な利用が期待できます。

このように、三重県道29号松阪青山線は地域の交通基盤として、また観光スポットへのアクセス路として、多方面で活躍しています。

もう一度検索