主要地方道

主要地方道について

概要

主要地方道は、日本の特定の道路分類であり、道路法第56条に基づいて国土交通大臣が指定する道です。この道路は主に都道府県道及び指定市道から成り立っており、地域交通の幹線として機能しています。具体的には、高速自動車国道や一般国道と連携し、日本全国の広域交通を支える重要な役割を果たしています。国はこの道路の整備や維持管理にかかる費用の最大50%を補助することが可能です。

1993年 5月11日、建設省（当時、現在の国土交通省）によって告示された中で、主要地方道の指定が行われ、その後の1994年には大多数の都道府県でこの認定が実施されました。ここで重要なのは、主要地方道は国道ではなく、あくまで地方道の一部として位置づけられている点です。

交通の便を考慮した結果、これらの道路は通常、2つ以上の自治体を通過するか、あるいは単一の自治体内であっても、起点または終点が駅や港、空港などの交通の要所であることが求められています。ただし、指定後に複数の自治体が合併した場合、期待されるネットワーク機能を持たない道路も存在します。

また、地方自治体が認定する都道府県道や指定市道が随時変わるのに対し、主要地方道は国土交通省によって数年ごとに見直しが行われるため、認定される路線と主要地方道として指定される路線が一致しない場合がある点に留意が必要です。

指定の沿革

主要地方道の指定は、これまでに6回行われており、それぞれ以下のような歴史があります。

- 第1次指定 (1954年): 主要都道府県道としてまずは整備された。
- 第2次指定 (1964年): 新たに指定市となった市を中心として、市道の一部が指定される。
- 第3次指定 (1971年): 沖縄が返還された際に、特別な指定が行われた。
- 第4次指定 (1976年): 新たに指定市となった都市の市内路線も対象とされる。
- 第5次指定 (1982年): 引き続き新規路線が追加された。
- 第6次指定 (1993年): 多くの一般国道が主要地方道へと格上げされることとなる。

これらの指摘は、各都道府県が翌年の4月1日までに路線の認定を行う形で進められました。

番号の法則

主要地方道に付与される路線番号は、原則として1から100番台に振り分けられます。ただし、地域によっては特別な扱いがされています。たとえば、北海道道は多数存在するため、100番台も対象となります。

特殊な例

特に東京都道や滋賀県道などは、独自の方法で路線番号が付与されています。また、北海道では主要道道という異名を持ち、福岡県道では151号が主要地方道として認定されています。

総じて、主要地方道は地域間の重要な連結路となっており、その指定や整備は地域交通にとって欠かせない要素となっています。

参考文献

- 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』（初版）日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3。

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