三重県道698号津三雲線

三重県道698号津三雲線について

三重県道698号津三雲線（みえけんどう698ごう つみくもせん）は、三重県津市から松阪市に向かう一般県道です。この路線は長さ約7,000メートルで、津市雲出本郷町から松阪市曽原町に至ります。

概要と歴史

三重県道698号の起点である津市雲出本郷町は、出本郷町東交差点の近くで、ここには三重県道754号津香良洲線との交差点があります。終点の松阪市曽原町は、国道23号と中勢広域農道の起点にもなっています。1995年にこの路線は「三重県道698号三雲香良洲線」から名称変更され、さらに延長も行われました。

初めてこの道が認定されたのは1959年で、「三重県道698号三雲香良洲線」として設定されました。その時の指定区間は一志郡の三雲村から香良洲町まででした。1964年には、交通量が非常に少ない道路として特別に指定されることとなります。そして1995年には現行の名称に変更され、ルートが正式に確定しました。

路線状況

現在の道は全長6,991.30メートルであり、道路幅は最小3メートルから最大32メートルと、場所により幅が異なります。また、この路線には三重県道575号香良洲公園島貫線との重複区間があります。この重複区間は津市雲出伊倉津町から津市香良洲町にかけての部分です。

主要な橋梁

この県道にはいくつかの重要な橋が存在します。特に香良洲橋は雲出古川を跨ぎ、津市雲出伊倉津町と香良洲町を結ぶ橋です。この橋はかつては片側にしか橋が架けられず、利用者は川の中を歩かなければならない状況でした。

もう一つの重要な橋である香良洲大橋は、雲出川に架かり津市香良洲町と松阪市星合町を繋いでいます。この橋は、過去には渡船が運行されていた場所でもあるため、地域の交通が変化してきた歴史があります。大正時代に木橋が架けられ、1929年にはコンクリート製に変わりましたが、2000年に新しい橋が開通したことで老朽化した旧橋は撤去されました。旧橋のたもとには常夜灯と道標も設置されており、地域のメモリーとして残っています。

地理的特徴と通過する自治体

三重県道698号は、津市と松阪市を通過します。地域内には、津市役所、雲出市民センター、JA津安芸の支店、そしていくつかの小学校や神社が沿線に点在しています。また、松阪市では松養寺と呼ばれる寺院があり、特に8月14日にはカンコ踊りが行われることで知られています。これらの場所は地域住民にとって大切なコミュニティの一部となっています。

参考文献

この県道に関する詳細な情報は、関連する道路地図や地域に関する歴史書籍で確認できます。例えば、『県別マップル24 三重県道路地図』や、地域推進協議会から出版された『みえまんなか学のすすめ vol.2』などが挙げられます。これらの資料を通じて、さらに深く三重県道698号津三雲線の魅力を掴むことができるでしょう。

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