上上津役

上上津役 (かみこうじゃく)について

上上津役は福岡県北九州市八幡西区の中に位置する難読の地名で、その区域は上上津役一丁目から六丁目まで広がっています。郵便番号は807-0072で、一般的には「上々津役」としても知られていますが、正式な表記は「上上津役」です。住居表示が実施されており、地域内は整然とした住宅街が形成されています。

地理

上上津役は八幡西区のほぼ中心部にあり、周囲には多様な地名と接しています。北側には上の原や市瀬、東側には大字上上津役、南側には町上津役東、そして西側に町上津役西と下上津役、中の原があります。地域内の自然環境としては、二級河川の金山川、準用河川の中子川や建郷川がそれぞれ流れており、湖沼としては陣ヶ原池、芋ヶ葉山池、宮ノ下池、南郷良下池などがあります。特に北部や東部には多くのため池が点在しており、昔から農業が盛んだったことが伺えます。

地域の特徴

上上津役の町域の西端には国道211号が南北に走っており、北部の東側には北九州高速4号線、さらに南東部には山陽新幹線が貫通しています。これにより交通の便が良く、住民にとって利便性が高いエリアとなっています。また、住宅地としての特性を持ちつつ、歴史的な背景から住民が集まるコミュニティも形成されています。

地域内には多くの公共施設や教育機関が存在します。一丁目には九州電力送配電上津役変電所、馬場公民館、浄土宗称養寺、熊野神社があり、三丁目には上津役中学校や大原市民センター、四丁目には市営上津役プールや幼稚園、県営大原団地があります。五丁目には足水公民館や浄土真宗大谷派円応寺があり、六丁目には浄土真宗彌勒山浄雅寺といった寺院があります。

歴史

この地域は古くから居住が行われてきた土地で、1990年代までは水田や畑などの農地が広がっており、ため池が多く点在していました。過去には大字上上津役として馬場、陣ヶ原、芋ヶ葉山、宮ノ下、南郷良、大原といった地名も存在しました。現在ではこれらの名称は公園や団地名、バス停、さらには公民館名などとして利用されています。

地名の由来は、延喜式にこの地を指して「夜久の駅」と記されていることに由来し、後に「夜久」が「役」に転じたと言われています。このように、上上津役は「上津役」のさらに上位を示す名称として生成されました。

沿革

この地名の正式な設置は1985年から1986年にかけて行われ、上津役一丁目～六丁目が新設されました。特に1986年には大字上上津役の一部が上津役一丁目に編入される形となっています。

現在の状況

2025年の時点での世帯数や人口に関するデータが発表されており、都市の発展に伴い住民構成も変化していることが予測されます。また、学区や交通機関についても整備されており、地域住民の生活がより便利になっています。

交通

上上津役内には複数のバス停があり、地域の公共交通機関が充実しています。国道211号の存在が、簡単に他の地域へアクセスできる仕組みを提供しています。

施設

地域には公的機関、公共施設、商業施設、教育施設などが点在し、住民の生活を支える基盤が整っています。例えば、九州電力送配電上津役変電所、北九州市立大原市民センター、上津役中学校、ヤマダデンキ、そして数々の寺社や公園がこの地域に存在します。

このように、上上津役はその歴史、地理的特徴、そして地域社会の形成によって、多様な顔を持つ魅力的なエリアとなっています。

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