上久保周哉

上久保 周哉（かみくぼ しゅうや）は、1993年4月12日生まれ、日本の男性総合格闘家です。神奈川県横浜市で生を受け、そこで育ちました。

柔道から総合格闘技へ

格闘技への道に進む前、上久保は日本大学に在学中、柔道部に所属していました。学生時代には「全国体育系学生柔道体重別選手権大会」などで一定の成績を収めています。柔道で培ったバックボーンは、後の総合格闘家としてのキャリアに大きな影響を与えることとなります。総合格闘技への転向を決意した背景には、柔道出身でありながら日本の複数のタイトルを獲得し、さらに世界の舞台であるONE Championshipでライト級世界王者となった青木真也の存在がありました。青木の活躍に触発された上久保は、総合格闘技の世界に飛び込むことを決めました。以来、憧れの存在である青木とは練習を共にする機会が多く、さらにDEEPストロー級世界チャンピオンである和田竜光とも定期的にトレーニングを重ねており、常に高いレベルの環境で自身の技術を磨いています。

プロキャリアの始まりと国内での活躍

2014年にプロ総合格闘家としてのキャリアをスタートさせた上久保は、初期には日本国内の主要なプロモーションであるパンクラスやTribe Tokyo Fightといった大会で経験を積みました。プロ転向初年度には、DEEPフューチャーキングトーナメントのフェザー級で優勝という実績を残しており、その才能の片鱗を見せていました。ONE Championshipへの参戦を果たす2018年7月までの国内戦績は、6勝1敗1分という堅実なものでした。

ONE Championshipでの快進撃

2018年夏にONE Championshipに参戦した上久保は、その後目覚ましい活躍を見せます。世界の強豪が集まるONEの舞台で、彼は参戦から実に無傷の6連勝という驚異的な記録を達成しました。これは、彼のグラウンドコントロール能力と粘り強いファイトスタイルが、ONEのケージでいかんなく発揮された結果と言えるでしょう。

UFCへの挑戦

ONEでの成功を経て、上久保はさらなる高みを目指します。2023年5月28日には、UFCとの契約を目指す登竜門的トーナメントであるRoad to UFC Season2の上海大会に出場しました。バンタム級トーナメントの1回戦で中国のバーエゴン・ジェライスーと対戦。この試合は判定にもつれ込む激戦となりましたが、スプリット判定ながら勝利を収め、トーナメントの準決勝に進出を果たしました。これにより、総合格闘技の世界最高峰であるUFCへの道を切り拓く一歩を踏み出しました。

柔道で培った強固な基盤に、青木真也や和田竜光といったトップファイターとの練習で磨かれた技術を融合させ、国内、そしてONE Championshipで確固たる実績を築き上げてきた上久保周哉。Road to UFCでの挑戦を経て、今後どのようなキャリアを歩んでいくのか、その動向から目が離せません。

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