上場顕雄

上場 顕雄（うえば あきお）

上場顕雄は1946年6月20日に大阪市で生まれた浄土真宗の僧侶です。彼は真宗大谷派の第18代目住職として知られ、円徳寺でその役割を果たしています。円徳寺は長い歴史を持つ寺院で、その伝統を引き継ぐ重要な役割を担ってきました。

学歴と経歴

顕雄氏は1970年に大谷大学の文学部史学科を卒業し、その後、1975年には同大学の大学院博士課程を満期で退学しています。2004年には「近世真宗教団と地域社会」というテーマで大谷大学から文学博士の学位を取得しました。この背景には、彼の真宗に対する深い理解と探究心が表れています。

彼の職歴も多岐に渡ります。近畿大学と大谷大学で講師を務めた後、現在は東本願寺教学研究所で嘱託研究員として活動しています。また、大阪教区教化センターの歴史研究班の主任研究員でもあり、浄土真宗に関連する研究を積極的に行っていることが伺えます。

圓徳寺住職としての活動

顕雄氏は1986年に第18代圓徳寺の住職に就任し、その後2019年には第19代として住職職を継職しました。彼の在職中、円徳寺は地域社会との絆を深め、様々な活動を通じて浄土真宗の教えを広めてきました。このように寺院の運営には積極的に関わり、伝統と革新を併せ持つ真宗の教えの普及に努めています。

著書と研究

上場顕雄は著書が6冊、共著や編著が約20冊に及ぶなど、真宗研究の第一線で活躍しています。主な著書には、2022年に出版された『親鸞聖人の娘 覚信尼と真宗本廟』があります。この書籍は親鸞聖人に関する貴重な研究をもとに、彼の娘についての考察がなされており、多くの読者に支持されています。

また、共編著も多数あり、1996年には『蓮如大系 第1巻 蓮如の生涯』を編纂、1999年には『真宗人名辞典』を発刊する等、真宗の歴史や教義に関する豊富な知識を提供しています。2012年の『大系真宗史料 文書記録編 7 蓮如法語』など、彼の研究は多方面にわたり、浄土真宗の資料、文献の編纂や解説に寄与しています。

研究の意義

顕雄氏の研究活動はただの学問に留まらず、浄土真宗の教えを今の社会にどう活かすかという重要なテーマに迫っています。近世真宗教団と都市寺院に関する研究を通じて、地域社会における宗教の役割を問う姿勢は、現代においても非常に意義深いものです。

上場顕雄の活動は、浄土真宗の教えを学び、広めるための貴重な一歩であり、今後もその動向に注目が集まることでしょう。

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