上大野 (姫路市)

上大野（かみおおの）について

上大野（かみおおの）は兵庫県姫路市にある町名で、地域は上大野1丁目から7丁目に分かれています。このエリアは、姫路市の北部に位置し、広峰山の南西の麓に広がっています。上大野には郵便番号670-0896が付与されており、周辺の地域には大寿台（だいじゅだい）1・2丁目と西大寿台（にしだいじゅだい）があります。それぞれに郵便番号670-0898と670-0897があり、住居表示が実施されています。

地理

上大野は姫路市中心部の北側にあり、周囲には自然豊かな環境があります。北側には夢前町山冨が隣接しており、さらに時計回りに砥堀、広嶺山、北平野、北平野台町、御立東、御立北と接しています。大寿台は上大野の西側にあり、山腹に形成された住宅地です。一方、西大寿台は大寿台の西側に位置し、同様に住宅地が広がっています。

歴史

上大野は古代には枚野里（ひらののさと）の一部とされていました。また、大野里（現・野里）から移住した人々によって「大野」という名が付けられたと考えられています。『和名抄』には「大野郷」の名が見られ、江戸時代には大野村として飾東郡の姫路藩領に属していました。村高は398石余で、大区小区制においても飾磨県第8大区第8小区、兵庫県では第8大区第1小区にあたります。1889年に城北村に併合され、1925年に姫路市に編入されて大野と名付けられました。その後、1933年に他の大野町と区別するために上大野町に改名されています。戦後はイチゴの生産地としても知られ、昭和40年代には住宅地の造成が進み、現在の大寿台1・2丁目と西大寿台が分離されました。

世帯数と人口

2024年3月31日現在のデータによると、上大野の人口や世帯数には少しの変動がありますが、特に上大野7丁目には居住者がいない状況です。この地域の詳細な人口動態については、地域住民の変化を反映したデータが求められます。

小・中学校の学区

上大野地域においては、通学する市立小・中学校に応じて決められた学区が存在します。地域の子どもたちが安心して学び、成長する環境をを提供しています。

交通

上大野地域の交通網は整備されており、特に山陽自動車道が通っています。広峰山トンネルや上大野トンネルが完備されており、便利なアクセスを提供しています。また、神姫バスの運行があり、「上大野」「姫路獨協大学」「大野」「大寿台」といったバス停が設けられています。東方からは書写山圓教寺に向かう巡礼道が通過しており、江戸時代には多くの巡礼者が訪れ、地域の歴史を物語っています。

施設・旧跡

上大野にはいくつかの重要な施設や旧跡が点在しています。姫路獨協大学が上大野7丁目に位置し、地域の若者たちに教育の場を提供しています。また、上大野5丁目には常夜灯があり、1852年の年号が刻まれていて、地域の歴史を物語っています。大歳神社や不動山善教寺も地域内に存在し、それぞれ独自の文化や歴史を持っています。

このように上大野は、豊かな自然環境と歴史的な背景を持つ町であり、地域住民が快適に暮らせるよう工夫されています。

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