上小牧忠道

上小牧 忠道（かみこまき ただみち）

上小牧 忠道氏は、1962年4月29日に神奈川県海老名市で生まれた、長野放送（NBS）に長年勤務する人物です。アナウンサーとして多くの視聴者に親しまれた後、現在は同社の総務局付局長という役職に就いています。

学歴と長野放送での歩み

神奈川県立厚木高等学校を卒業後、早稲田大学に進学。大学卒業後の1986年に長野放送にアナウンサーとして入社し、そのキャリアをスタートさせました。

アナウンサーとして第一線で活躍した後、2014年6月からは職務を移し、制作局次長に就任。番組制作の現場でプロデューサーとして番組づくりを指揮する立場となりました。その後も、放送局の運営に関わる重要な部署を歴任しています。2018年3月からは、編成局次長、編成部長、視聴者室長という複数の役職を兼任し、番組編成方針の決定や視聴者からの意見対応などを統括しました。さらに、2019年10月1日には名古屋支社長に就任し、長野放送の県外拠点における業務の責任者となりました。そして、2023年3月1日からは現在の総務局付局長という要職を務めています。

アナウンサー時代の主な担当番組

アナウンサーとして活躍した期間には、様々なジャンルの番組に出演しました。主な担当番組としては、『どきどきどうしようび』、『やまびこ広場』、『BIG HIPS』といった情報・バラエティ番組があります。特に、『土曜はこれダネッ!』では、出演者として画面に登場するだけでなく、番組のプロデューサーを兼任した時期もありました。長野県のニュースを伝える顔としては、『NBSスーパーニュース』の男性メインキャスターを2010年4月から2014年3月28日まで担当し、夕方のニュース時間帯を支えました。また、『NBS月曜スペシャル』では特定の企画の進行役を務めたほか、各種スポーツ中継においても実況やリポートで現場の熱気を伝えるなど、幅広い分野でアナウンサーとしての力量を発揮しました。

人物像と印象的なエピソード

上小牧氏は、熱心な鉄道ファンであることでも知られています。その鉄道への情熱は、仕事にも影響を与え、『NBS月曜スペシャル』で放送されたローカル線を取り上げる企画では、自らが旅人として出演し、鉄道ファンならではの視点で沿線の魅力や旅の楽しさを伝えました。

また、全国ネットの特別番組に出演した経験もあります。2012年7月22日にフジテレビ系列で生放送された『'12FNS27時間テレビ 笑っていいとも!真夏の超団結特大号!!』内の企画「FNSアナウンサーがんばった歌謡大賞」では、NBS代表として参加しました。この企画には、同じく鉄道ファンとして知られる同局アナウンサーの西尾佳氏と共にペアで出演。当時50歳で、企画出演アナウンサーの中では最年長でした。鉄道ファンらしい選曲として、狩人のヒット曲「あずさ2号」を二人のハーモニーを交えながら歌い上げ、強い印象を残しました。

アナウンサーとして、また局内の要職を歴任する人物として、長年にわたり長野放送の事業に貢献してきた上小牧氏は、現在も総務局付局長としてその手腕を発揮しています。鉄道を愛する一面も持ち合わせる、多角的なキャリアを持つ人物と言えるでしょう。

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