上山輝一

上山輝一（かみやま てるいち）は、明治33年（1900年）5月9日に生まれ、昭和57年（1982年）5月26日に没した、日本の政治家です。彼は東京都中野区長を歴任し、東京都議会議員としても二期にわたり活躍しました。また、計理士および税理士としての顔も持ち合わせていました。

生い立ちと学歴

上山輝一は、現在の和歌山県有田市で生を受けました。彼は高千穂高等商業学校（現在の高千穂大学）を第6回生として卒業しています。この学校での学びが、彼の後の政治家、そして経済人としてのキャリアの基礎を築いたと言えるでしょう。

政治家としての歩み

上山輝一が政界に進出したのは、戦後の復興期にあたる昭和30年（1955年）のことです。彼は東京都議会議員選挙に日本民主党（後に自由民主党に合流）から出馬し、見事当選。その後、連続して二期、都議会議員を務めました。彼の都議としての活動は、都政の発展に大きく貢献したと考えられます。

昭和38年（1963年）3月21日、上山輝一は中野区長に就任しました。区長として、彼は区民の生活向上、地域社会の発展に尽力しました。昭和42年（1967年）3月には再選を果たし、その手腕が高く評価されていたことが伺えます。区長在任期間は、昭和38年3月22日から昭和46年（1971年）3月27日までのおよそ8年間でした。

その他の活動

政治家としての活動以外にも、上山輝一は多岐にわたる分野で活躍しました。東京都競馬株式会社の取締役、理研アドソール工業の社長を歴任するなど、経済界でもその手腕を発揮しました。また、東京計理士会、中野区体育協会、中野区軟式野球連盟の各副会長を務めるなど、地域社会の発展にも貢献しています。さらに、中野区剣道連盟の名誉会長、特別区長会長も務めました。

大学との関わり

上山輝一は、母校である高千穂大学との繋がりも大切にしていました。区長退任後の昭和47年（1972年）4月から、亡くなる直前の昭和57年5月26日まで、高千穂商科大学の理事を務めました。大学の運営に携わることで、後進の育成に貢献しました。

参考文献

* 高千穂学園八十年編集委員会編『高千穂学園八十年史』（学校法人高千穂学園、1983年）

もう一度検索