上山黎哉

上山 黎哉

ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズに所属する、注目のラグビー選手、上山黎哉（うえやま れいや）は、1999年9月28日に生まれました。献身的なプレーと的確な判断が光るフランカー（FL）として、チームの攻守にわたって重要な役割を担っています。

人物像とプレースタイル

大阪府出身の上山選手は、身長175cm、体重96kgという体格を持ちます。フランカーというポジションは、スクラムやラインアウトといったセットプレーでの働きに加え、ブレイクダウン（密集）でのボール争奪、そしてフィールド全体を駆け回る運動量と豊富なタックルが求められるポジションです。上山選手は、このポジションでその身体能力とラグビーセンスを活かし、相手にプレッシャーをかけ、ボールキャリアーに鋭く絡むプレーを得意としています。低い重心を生かしたタックルや、ボールへの執着心は、相手チームにとって大きな脅威となります。

アマチュア時代の輝き

上山選手のラグビーキャリアは、大阪の強豪校である大阪桐蔭高校で始まりました。高校時代からその才能は高く評価されており、チームの中心選手として活躍。その実力が認められ、高校日本代表にも選出されています。高校卒業後は、大学ラグビー界の名門である帝京大学に進学。レベルの高い環境でさらに技術とフィジカルを磨きました。帝京大学ラグビー部では、常に向上心を持って取り組み、最終学年となる2021年度にはチームの副将という重責を任されました。副将としてチームをまとめ、リーダーシップを発揮した経験は、プロ入り後も大いに活かされています。

プロキャリアのスタートとリーグワンでの挑戦

帝京大学を卒業した2022年、上山選手はジャパンラグビーリーグワンに所属する近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）に加入し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。ルーキーイヤーから持ち前の高いワークレートと闘志溢れるプレーで頭角を現し、2022年4月10日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第10節、日本製鉄釜石シーウェイブス戦で公式戦デビューを果たしました。この試合に途中出場したことは、彼にとってプロキャリアにおける重要な節目となりました。以後、リーグワンの舞台でフランカーとして、激しいコンタクトエリアでの貢献や、広い範囲をカバーする守備、そしてチャンスと見れば積極的に攻撃に絡むなど、花園近鉄ライナーズにとって欠かせない戦力として活躍を続けています。

海外での経験と今後の展望

2024年には、ラグビー大国であるニュージーランドのクラブ、バーンサイドRFCへの加入を果たしました。これは、異なるラグビースタイルや文化の中で自身をさらに高めようとする上山選手の向上心を示すものです。海外でのプレー経験は、選手としての視野を広げ、新たな技術や戦術を学ぶ貴重な機会となります。この経験を花園近鉄ライナーズに持ち帰り、チームに還元することで、自身の成長だけでなく、チーム全体のレベルアップにも貢献することが期待されます。

高校、大学、そしてプロリーグと着実にステップアップし、さらには海外挑戦も経て、選手として円熟味を増していく上山黎哉選手。花園近鉄ライナーズのキープレーヤーとして、そして今後の日本ラグビー界を担う存在として、彼の更なる活躍から目が離せません。持ち前のハードワークと賢いプレーで、チームを勝利に導く彼のプレーに、これからも多くの注目が集まることでしょう。

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