上州屋

株式会社上州屋は、埼玉県草加市に本社を置く、釣具、アウトドアスポーツ、レジャー用品の大型専門店です。そのルーツは1963年、東京都足立区北千住に創業した一号店に遡ります。現在では、北は青森県から西は奈良県まで、全国に約150店舗を展開しています。

かつての隆盛と現在の展開

かつて上州屋は、「東の上州屋」と並び称されるほどの釣具・アウトドア用品の大型店舗でした。特に2000年頃の釣りブーム時には、中国地方や関西地方など西日本にも多くの店舗を構えていましたが、現在は東日本を中心とした店舗展開となっています。

リョービとの関係

上州屋は、リョービ株式会社から釣具事業を譲り受けたことにより、リョービブランドの釣具の製造・販売・アフターサービスを行っています。この際、上州屋はリョービから商標使用許諾を得ており、リョービブランドの製品は「RYO-BIC」というブランド名で展開されています。

主な拠点

上州屋の主な拠点は以下の通りです。

本社: 埼玉県草加市栄町一丁目5番6号
流通センター: 埼玉県草加市旭町一丁目4番33号
リョービブランド釣具アフターサービス: 埼玉県草加市旭町一丁目4番33号

沿革

上州屋の歴史は、1963年4月の北千住本店創業から始まりました。その後、株式会社コージツとの提携や、リョービ株式会社からの釣具事業譲受を経て現在に至ります。2000年9月30日にはリョービ株式会社から釣具事業を譲受し、その際に商標使用許諾契約を締結しました。

店舗の種類

上州屋は、以下の様な店舗を展開しています。

上州屋（JSY）: 釣具専門店
アウトドアワールド（OUTDOOR WORLD）: 釣具に加え、アウトドア・レジャー用品も扱う店舗
キャンベル（CAMPBELL）: ルアー・フライ専門店

かつては、「ポップゾーン」「ワールドハンター」「フィッシュオン」などの店舗も展開していました。

近年の新規出店・移転

2010年以降、積極的に店舗の新規出店や移転を行っています。特に2020年以降も、新店舗のオープンや、既存店舗の移転統合を積極的に進めており、地域に根ざした店舗展開を行っています。

自社ブランド

上州屋は、「スズミエンタープライズ」や「ケン・インターナショナル」といった自社ブランドも展開しています。スズミエンタープライズでは低価格な商品の製造・販売を行っており、ケン・インターナショナルでは、かつてTV番組にも出演していた鈴木 健一がプロデュースするブランドとして、釣竿、リール、ルアー、フライなど幅広い商品を提供しています。また、リョービブランドの釣具は「リョービック」として展開されています。

リョービブランドの技術

リョービの製品に使用されていたダイナミックブレーキシステムやツインブレーキ、釣り竿の製法であるCRS製法などは、上州屋が輸入販売していた韓国のシルスター社に技術供与され、同社の製品に用いられるようになりました。また、2008年には中国の威海利优比国际贸易有限公司が日本市場以外の地域向け製品の製造販売を行うことで合意しました。

その他事業

上州屋は、マリーナクラブ北浦を設立し、霞ヶ浦などでのブラックバス釣りガイドを行っていました。また、バスプロ団体であるJBCCを設立していましたが、現在はBFCと改名し、活動を継続しています。さらに、かつては「千夜釣行」や「世界釣物語」といったテレビ番組の筆頭スポンサーを務めていました。

外部リンク

つり具の上州屋

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