上手捻り

上手捻り（うわてひねり）は、大相撲の決まり手の一つです。相手の体勢を崩し、土俵に倒すことを目的とします。

技の概要

上手捻りは、相手の廻しを上手（相手から見て右側）で掴み、その掴んだ方向へ相手を捻り倒す技です。
相手の体勢を崩すためには、単に力任せに捻るだけでなく、タイミングや足の運びも重要になります。

技の難易度と特徴

一見すると、上手投げと似ていますが、上手投げに比べて、より高度な技術とバランス感覚が要求されます。
その理由として、上手投げは相手の重心を崩しやすいのに対し、上手捻りは、自分の体勢も安定させておく必要があるからです。

元横綱の白鵬は、上手捻りについて、「反応とタイミングと足が流れるという、三つ四つそろわないとできない。そして力とうまさ」と語っており、その難易度の高さを物語っています。

技の活用法

上手捻りは、単独で使用されるだけでなく、他の技との連携にも利用されます。例えば、上手投げを警戒させておいて、相手の意表を突いて上手捻りを仕掛けるといった戦術も有効です。

得意力士

過去には、横綱・隆の里が上手捻りを得意としていました。隆の里は、その卓越した技術で、数々の勝利を掴んでいます。

現在では、隆の里の弟子である髙安が、上手捻りを自身の得意技としています。髙安は、師匠譲りの技術に加え、自身の鍛え上げた体躯を生かし、力強い上手捻りを繰り出しています。

関連項目

相撲
大相撲の決まり手一覧
* 下手捻り

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