上本崇司

上本崇司選手のプロフィールと経歴

上本崇司（うえもと たかし）選手は、1990年8月22日生まれで、広島県福山市の出身です。内野手および外野手として、広島東洋カープに所属している右投右打のプロ野球選手です。彼の兄、上本博紀もプロ野球の舞台で活躍したことから、兄弟でのスポーツキャリアが注目されています。

プロ入り前の経歴

崇司選手は、兄の影響を受けて小学校1年生からそのキャリアをスタートさせました。彼は「松永ソフトボールクラブ」でソフトボールを始め、その後福山市立大成館中学校の松永ヤンキースで軟式野球を楽しみ、3年生になってからは西日本大会で準優勝を収めました。高校は広陵高等学校に進学し、ここで彼の才能はさらに開花します。遊撃手としてレギュラーに定着し、甲子園には3度出場。特に、2年生の時には選抜でベスト8、全国選手権では準優勝を果たし、また、史上初となる兄弟揃っての甲子園先頭打者本塁打という快挙も成し遂げました。星野仙一率いる巨人や中日など、プロからの注目も集めましたが、彼は明治大学への進学を選択しました。

大学時代

明治大学では、守備での評価が高まり、1年生からスタメン出場を果たします。彼はポジションを遊撃手から二塁手に変更しながらも、出塁率を向上させていきます。最初の本塁打は早稲田大学戦での2ランでした。3年生の頃には打率も上昇し、秋季大会や神宮大会でも活躍を見せました。大学の4年間を通じて、彼は全試合に出場し、打率は低かったものの、出塁率は高い数値を残しました。

プロキャリア

2012年、広島東洋カープから3位指名を受けてプロ入りします。初めて一軍に上がったのは2013年5月7日で、兄との対戦も果たします。彼のプロ初年度は30試合に出場しましたが、出場機会は徐々に減少。特に2015年シーズンは試合出場がありませんでした。しかし、2020年には右打ちに専念することを決め、シーズンでは初のサヨナラ打を放つなど、存在感を示し始めます。

2018年から2022年にかけては出場機会が増え、特に2022年には初となる開幕スタメンを獲得し、自己最高の成績を収めたシーズンを送ります。オフには契約更改で前年から大幅に年俸が引き上げられるなど、チーム内でも重要な存在へと成長しました。2023年シーズンにも強打者として4番を任されることがあり、さらなる期待が寄せられています。

選手としての特徴

上本選手は内野と外野両方を守れるユーティリティープレイヤーで、俊足と強肩を兼ね備える選手です。特に50メートル走5.9秒、遠投110メートルという身体能力はチーム内でも際立っています。打撃面では選球眼が優れており、出塁率の面では安定した成績を残しています。

彼のスイッチヒッターとしての試行錯誤や、右打ちへの専念は、彼の成長ストーリーの一部を形成しており、今後のさらなる進化が期待されています。特に広島スカウト部からの評価は高く、守備面での貢献は目を見張るものがあります。

人柄とエピソード

上本選手の人間性もまた魅力的です。試合には緊張しやすい一面を持ちながら、彼はムードメーカーとしての役割も果たし、チーム内の雰囲気を盛り上げる存在とされています。広島入団後の背番号0には思い入れがあり、喜びをもって受け入れたとのこと。家庭では、サッカー選手の広報を務める妻と共に生活しており、私生活も充実しています。今後の彼の活躍が非常に楽しみです。

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