上村英明

上村英明のプロフィールと活動

上村英明（うえむら ひであき、1956年12月15日生まれ）は、日本の政治家及び社会運動家であり、れいわ新選組に所属する衆議院議員です。彼は名古屋大学大学院で講師を務め、恵泉女学園大学では名誉教授として教鞭を執り、ソーシャル・ジャスティス基金の運営委員長としても知られています。さらに、アイヌ民族や琉球民族の国際的な権利を守るために、数々の市民外交活動にも関与しています。

学歴と経歴

上村は1956年に熊本県熊本市で生まれ、高校を卒業した後、慶應義塾大学法学部を卒業しました。その後、早稲田大学大学院で経済学を学びました。1982年には学習塾の講師を経て、市民外交センターを設立し、代表に就任しました。1992年から1998年まで、川崎市平和館の専門調査員として勤務し、2000年から名古屋大学大学院で講師を務めるなど、教育と社会活動の両立に努めてきました。

上村は2021年に早稲田大学・平和学研究所の招聘研究員に任命され、2022年には恵泉女学園大学で名誉教授として退職しました。2024年からはメルボルン大学で名誉上級研究員として活動予定です。2024年10月に実施される衆議院選挙ではれいわ新選組から立候補し、初当選を果たしました。

主な活動内容

上村の活動は、1982年に設立した「犬・猫反核署名の会」から始まりました。これは動物の立場から核兵器反対の意志を表明するものであり、後に「どうぶつ反核署名の会」に改名されました。この活動を通じて、彼は戦時中に動物が受けた影響を調査し、戦争の悲劇について広めようとしました。

1986年に発案した「ピースタックス」運動では、個人が自主的に寄付額を決定する形で、平和のための税を設けました。これは市民外交センターの活動基盤を強化し、その後の成功に繋がりました。

彼は1991年には「武器貿易禁止条約」の草案を起草し、国際的な武器取引についての問題を提起しました。1993年には国連の「世界人権会議」にSGC代表として参加し、新たな国際人権基準の確立に寄与しました。さらに、多数の国際シンポジウムや会議に参加し、アイヌ民族や琉球民族の権利を強く支持する意見を発信しています。

論争と批判

上村の活動は一方で、多くの支持を受けている一方で批判の声も存在します。特に沖縄の独立問題についての発言が物議をかもすことがあります。彼の意見に対する反対意見が聞かれることが多く、沖縄県の住民の中には彼の主張に納得できない人もいます。このように、上村は社会運動家としての立ち位置において、さまざまな意見を集約し、対話する姿勢が求められています。

結論

上村英明は、先住民族の権利擁護や社会的正義の実現に向けた活動を積極的に展開している政治家です。彼の生涯にわたる努力と実績は、社会の中での多様な視点を反映させる重要な要素となっています。これからも、彼の活動がどのように発展していくのか、注目が集まっています。

もう一度検索