上林忠次

上林 忠次について

上林忠次（かんばやし ちゅうじ）は、1906年2月11日、京都府に誕生した昭和期の農業技術者であり、政治家でもあります。彼は1968年11月23日に亡くなるまでの間、さまざまな業務を通じて日本の農業や政治に貢献してきました。

経歴

彼は1930年、九州帝国大学農学部を卒業後、大蔵省に入省しました。入省後、専売局たばこ技術課長や生産課長を歴任し、その後日本専売公社の生産部長や理事としても活躍しました。この時期に、たばこの生産や技術の向上に寄与し、多くの実績を残しています。

政治活動

1953年4月に行われた第3回参議院議員通常選挙では、全国区から無所属で出馬し当選しました。その後、1959年6月の第5回通常選挙でも自由民主党の公認で再選を果たし、参議院議員として2期にわたって活動しました。

議員在任中は、緑風会政務調査会副会長や、自由民主党の政務調査会副会長を務めました。また、参議院建設委員長を経験し、第2次池田内閣では通商産業政務次官としても重責を担いました。さらには、国会たばこの会の副会長としても活動し、たばこ産業の発展に寄与しました。

たばこの分野での貢献

上林は、たばこ耕作組合中央会の顧問や葉たばこ輸出促進協議会の理事としても活動しました。彼の知識と経験が、日本のたばこ産業の発展に大きく貢献したことは言うまでもありません。特に、たばこの生産技術や流通システムの改善に注力し、多くの農業関係者から信頼を寄せられました。

賞と叙位

彼は1968年11月23日に62歳で亡くなりましたが、その業績は後に評価され、死没日をもって勲二等瑞宝章が追贈されるとともに、従五位から正四位に叙されました。これらの栄誉は、彼の人生を通じての貢献を示すものでもあります。

参考文献

上林忠次の詳細な業績については、以下の参考文献をご覧ください。

• - 『日本人事録 第6版 全国篇』中央探偵社、1963年。
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

上林忠次の多様な活動は、日本の農業技術と政治において永続的な影響を与えました。

もう一度検索