上武洋次郎

上武洋次郎

上武洋次郎（うえたけ ようじろう）は、1943年1月12日に生まれた、日本を代表するアマチュアレスリング選手です。彼は、1964年の東京五輪及び1968年のメキシコ五輪で金メダルを獲得し、その偉業により、日本の男子レスリング界で唯一、オリンピックにおける連続優勝者の称号を保持しています。

経歴とレスリングの道

群馬県邑楽郡邑楽町に育つ上武は、高校時代にレスリングの道を歩み始めました。群馬県立館林高等学校に在籍中、2年生で国体、3年生でインターハイを制覇し、注目の若手選手として名を馳せました。その後、早稲田大学に進学し、さらに技術を磨くために、留学先に選んだのがオクラホマ州立大学でした。そこで彼は、NCAAディビジョン1で3度の大会優勝を果たし、最優秀選手にも2度選ばれるという栄光を手に入れます。通算成績は57勝無敗という驚異的なものでした。

1964年には全日本レスリング選手権のフリースタイル・バンタム級で優勝し、同年の東京オリンピックにおいても金メダルを獲得。続く1968年のメキシコシティオリンピックでも再び金メダルを手に入れ、オリンピックでの連続優勝を達成することになりました。

引退後の活動

現役引退後、上武は1972年のミュンヘン五輪でコーチ、1976年のモントリオール五輪では監督として日本代表の指導にあたりました。その後、婿入りを経て小幡洋次郎と名を改め、妻の実家の旅館経営に関与しつつ、栃木県足利市と故郷の館林でホテルを運営しています。また、足利工業大学の理事および館林高等学校レスリング部OB会の会長も務めており、地域のスポーツ発展にも寄与しています。

さらに、上武の名を冠した「上武洋次郎杯少年レスリング大会」が毎年邑楽町で開催されるなど、若い選手たちの育成にも力を注いでいます。彼自身、1980年に米国レスリング協会の殿堂入りを果たすと、2005年には故郷邑楽町から名誉町民の称号を受けました。同年、国際レスリング連盟（FILA）の殿堂にも名を連ね、2015年にはオクラホマ州スポーツ殿堂にも入るなど、その功績が評価されています。

獲得タイトル

• - NCAAディビジョン1 王者（1964年、1965年、1966年）

開かれた競技において、上武洋次郎の存在は単なる選手に留まらず、後進の指導者としても卓越した役割を果たし続けています。日本のレスリング界にとって、彼の実績と教育的な貢献は計り知れないものがあります。

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