上永谷車両基地

上永谷車両基地について

上永谷車両基地は神奈川県横浜市港南区に位置し、横浜市営地下鉄ブルーラインの主要な車両基地として機能しています。この基地は上永谷駅の南側から約500メートルの地点にあり、交通局研修所や電気区、検車区、修車区など様々な施設が集まっています。

歴史的背景

上永谷駅は1976年に開業し、車両基地の使用は1977年5月26日から開始されました。駅の開業に対して出入庫線の用地取得が難航し、当初は駅近くの蒔田駅からの搬入が行われていました。第1期の開業時には車両基地が存在せず、伊勢佐木長者町駅の半分を仕切って使用していました。その後、第2期開業に伴い、関内駅に仮検車場が設置され、効率的な車両管理が行われるようになりました。

構内設備

車両基地内部には、留置線が19線（1 - 9番線）、洗浄線が2線（10・11番線）、車輪転削線が1線（13番線）、月検査線および列車検査線が2線（14 - 17番線）設けられています。また、保線車両用の留置線も4線あります。出入庫への引き上げ線には車両洗浄装置も備えられており、車両のメンテナンスが行いやすい環境となっています。

修車設備も充実しており、入出場線検査線と全重検線がそれぞれ2線あり、試運転線も備えています。車両の重要部検査や全般検査は、開設当初から協力会社に委託されており、交通局が検査の立ち合いと部品管理を行っています。

その他の情報

この車両基地は、映画「交渉人 真下正義」の中に登場する架空の車両基地「TTR東車両基地」のモデルにもなりました。さらに、2005年からは「はまりんフェスタ」と名づけられたイベントが開催され、一般の人々に基地を公開する機会も設けられています。これにより、地域との関わりを深める重要な役割も果たしています。

上永谷車両基地は、横浜市の交通網を支える重要な施設であり、今後の発展にも期待が寄せられています。7648の車両を効率的に運用し、地域住民にとって便利な交通手段を提供する役割を担っています。

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