上海妖魔鬼怪

上海妖魔鬼怪

『上海妖魔鬼怪』（シャンハイようまきかい）は、荒川弘が創作した日本の漫画作品であり、2000年から不定期に『月刊少年ガンガン』や『ガンガンWING』などの雑誌に掲載されています。物語は、魔都と称される2050年の上海を舞台にしており、そこには妖魔が蔓延り、様々な事件や犯罪が引き起こされています。政府が対処できない妖魔の脅威に立ち向かう存在として「妖道士社」という専門機関が設立され、この組織の活動が物語の中心となっています。

概要

本作の第1話は、荒川が代表作『鋼の錬金術師』の連載開始前に、2000年5月号の『月刊少年ガンガン』に掲載されました。その後、『鋼の錬金術師』の連載が始まった後も続けて、第2話が2002年12月号、第3話が2006年4月号と5月号に分けて発表されました。また、2006年からはフロンティアワークスによるドラマCDが販売され、2007年にはその続編がリリースされています。

あらすじ

時代背景は2050年、西暦の上海。妖魔たちが町を闊歩し、事件が絶えない状況に置かれた人々。そのような不安定な環境において、政府の対処が間に合わない中で、妖魔を退治する専門集団「妖道士社」が設立され、主人公たちがさまざまな事件に挑む様子が描かれています。

登場人物

ジャック（声優：松本保典）

妖道士社に勤務する男性。年齢は不詳ですが、クラシック音楽を好み、ガソリン車を愛用しています。彼は高い能力を持っていますが、仕事でのトラブルが多く、損害請求書が山のように積まれているため、薄給に悩まされています。彼は「退魔弾」と称される特殊な弾薬を使った拳銃を駆使して戦いますが、予算の制約から通常の武器で戦うことが多いです。彼はかつて「切り裂きジャック」と名付けられた妖怪でしたが、現在は違った人格を持つ。彼の鋭利な左手は強力な武器ですが、普段はあまり使いません。

ヤン（声優：斎藤千和）

ジャックのパートナーである女の子。性格は明るく、ジャックのツッコミ役を担っています。彼女は戦闘には加わらず、主にサポートを行います。正体は「百目鬼」で、体に目玉を持ち、目を開くことで遠くの様子を把握できます。

九尾社長（声優：榊原良子）

妖道士社の社長であり、ジャックとヤンの実力を高く評価していますが、彼らの行動には頭を悩ませることも多いです。彼女自身も妖怪であり、「九尾」という名を持ち、かつてはジャックを圧倒した能力を持つキャラクターです。年齢もかなり高く、社内では最強の実力を誇ります。

スーアン（声優：南央美）

妖道士社に強い憧れを抱く少年であり、主要なキャラクターの中では数少ない人間です。かつてジャックとヤンの活躍を見てから憧れを持ち、社長に認められて妖道士社に入ることが叶いましたが、ジャックたちが任務で起こすトラブルによって、事務職に回されることになります。

メディア展開

この作品は、ドラマCDとしても展開されており、2006年に発売された第1弾と、2007年にリリースされた第2弾が存在します。これにより、ファン層の拡大にも寄与しました。

まとめ

『上海妖魔鬼怪』は、魅力的なキャラクターと緊迫したストーリー展開により、多くの読者を惹きつけています。妖魔と人間の関係を描き出しながら、さまざまな事件を通して彼らの成長と奮闘を楽しむことができます。

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