上海自然博物館

上海自然博物館

上海自然博物館は、中国の上海市に位置し、その面積とコレクションの豊富さから、中国最大の自然史博物館として知られています。この博物館は訪れる人々に自然界の驚異を広く紹介し、教育的な役割を果たしています。

沿革

この博物館の設立の準備は1956年に始まり、1963年には上海华商纱布交易所の一部として開館しました。初期の館舎は、黄浦区に存在した1923年建造の古典的な英国建築です。この建物は、1994年に上海市政府によって文化遺産に指定されましたが、後にすぐ隣に延安高架路が建設されることが決まったため、博物館は新たに静安雕塑公园内に40,000平方メートルの専用施設を設け、2015年には新しい場所へと移転しました。これにより、博物館は再び公開され、訪問者は新しい展示や標本を楽しむことができるようになりました。

コレクションと展示

博物館のコレクションには、驚くべき24万点の標本が含まれています。具体的には、62,000点の動物標本、135,000点の植物標本、700点の石器時代の標本、そして1,700点の鉱物標本が揃っています。さらに、博物館では中国国外ではなかなか手に入らない貴重な標本も展示しています。代表的な標本には、黄河で発見されたマンモスや大型有尾目、絞りたてのジャイアントパンダ、そしてヨウスコウアリゲーターなどが含まれます。

中でも注目すべきは、四川省で発掘された1億4,000万年前の恐竜、マメンチサウルスの骨格です。この巨大な展示物は、4フロアにわたる高さを誇り、多くの訪問者を魅了しています。また、館内には2体のミイラや幾つかの人間の胚の標本も展示されており、科学と歴史を結びつけた貴重な教育資源となっています。

アクセス

博物館へのアクセスは、上海地下鉄の13号線「自然博物館駅」を利用するのが便利で、訪問者にとっては非常にアクセスしやすい立地です。

このように、上海自然博物館は、自然史に関心のある人々はもちろん、家族連れや教育の場としても大変魅力的なスポットです。自然の神秘を体感しつつ、楽しみながら学ぶことができる一大スポットとして、訪問者を迎えています。

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