上海街

上海街 (シャンハイ・ロード) の概要

上海街は、香港の油尖旺区に位置する主要な道路の一つで、佐敦、油麻地、旺角といった地域を南北に貫いています。この通りは南の一方通行で、南端は柯士甸道、北端は荔枝角道に接続しています。周辺には彌敦道、廟街、砵蘭街、新填地街、廣東道といった道路が並行して走っており、交通の要所となっています。

歴史

上海街の歴史は1887年にまで遡ります。当初は「差館街」と呼ばれていました。これは、当時の油麻地警察署が衆坊街と差館街（現在の上海街の一部）の交差点に位置していたことに由来します。その後、1898年に道路が延長され、警察署を境に南北に分かれる形となりました。さらに1909年には、香港島にも差館上街ができたため、混乱を避ける目的で現在の「上海街」という名称に変更されました。

1970年代以前、上海街は彌敦道がまだ発展途上であった時代には、この地域の商業の中心地として栄えていました。しかし、時代の流れとともにその役割は変化し、現在では、中国の伝統文化に関連する店舗、特に裙褂（クンクワ：中国の伝統的な婚礼衣装）や風水に関連する店が目立つようになりました。

また、上海街の道路構造にも変化がありました。本来は南行きの3車線でしたが、1970年代の香港地下鉄（現在のMTR）建設の際に、荔枝角道から衆坊街までの区間が右側車線を北行きに変更されました。さらに、海底トンネルを通るバス4路線（102、104、105、112）もこの区間を経由していた時期がありました。この措置は1994年まで実施されていました。

周辺の建築物

上海街には、以下のような様々な建築物が点在しています。

油麻地停車場大廈（上海街250号）
帝豪海景酒店（上海街262号）
香港露宿救濟會油麻地露宿者之家（上海街345号A）
香港康得思酒店（上海街555号、旧朗豪酒店）
窩打老道8号
旺角総合大樓（上海街557号）
* 旺角道遊楽場（上海街／旺角道交差点西北側）

これらの建物は、上海街の歴史や多様性を物語る重要な要素となっています。

交通

上海街は、MTR（香港鉄路）の觀塘線・荃湾線が通る旺角駅、油麻地駅、佐敦駅からもアクセスが容易です。また、バス路線も複数運行しており、香港各地へのアクセスに便利です。

上海街は、香港の歴史と文化が交錯する場所であり、訪れる人々にとって魅力的なスポットとなっています。

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