上淀白鳳の丘展示館

上淀白鳳の丘展示館

上淀白鳳の丘展示館は、鳥取県米子市淀江町福岡、通称「伯耆古代の丘」に位置する資料館です。この施設は、史跡上淀廃寺跡のガイダンス施設として機能しており、米子市によって運営され、管理・応接は株式会社白鳳に委託されています。

施設概要

展示館は、以下の展示室と施設で構成されています。

第1展示室「上淀廃寺が建てられた背景」：この展示室では、旧石器時代から飛鳥時代にかけての地域の歴史を紹介しています。泉中峰遺跡出土の旧石器、鮒ヶ口遺跡や渡り上り遺跡の縄文時代の出土品、角田遺跡や妻木晩田遺跡の弥生時代の出土品、井手挾3号墳の古墳時代の出土品、そして上淀廃寺跡の飛鳥時代の出土品などが展示されています。
第2展示室「金堂内を復元しうる壁画・塑像」：ここでは、上淀廃寺跡から出土した飛鳥時代の壁画や塑像が展示され、金堂内部の様子を垣間見ることができます。
第3展示室「奈良時代以降の金堂」：金堂内部を復元した展示が特徴です。
多目的室：講演会やワークショップなど、様々な用途に利用できるスペースです。

主な展示品

展示館では、地域の歴史を物語る様々な文化財が収蔵・展示されています。

指定文化財

角田遺跡出土絵画土器（弥生時代中期）：鳥取県指定文化財。
井手挾3号墳出土形象埴輪（古墳時代中期）：鳥取県指定文化財。
上淀廃寺跡出土壁画・塑像（飛鳥時代・奈良時代・平安時代）：鳥取県指定文化財。

その他

泉中峰遺跡出土ナイフ形石器（後期旧石器時代）
渡り上り遺跡出土遺物（縄文時代早期～前期）
妻木晩田遺跡出土遺物（弥生時代後期）
上淀廃寺跡金堂内部原寸大復元

利用案内

所在地：〒689-3411 鳥取県米子市淀江町福岡977-2
休館日：火曜日、祝日の翌日、年末年始（12月30日～1月4日）
開館時間：9:30～18:00（入館は17:30まで）
入館料：一般300円、高校生・大学生150円

アクセス

JR淀江駅よりどんぐりコロコロバスで10分、徒歩で20分
JR米子駅よりタクシーで25分
米子インターチェンジより車で20分
米子空港よりタクシーで35分

沿革

1985年9月：淀江町歴史民俗資料館として開館
2005年3月31日：市町村合併により米子市へ移管、米子市淀江歴史民俗資料館と改称
2011年4月24日：リニューアルオープンし、上淀白鳳の丘展示館に改称

上淀白鳳の丘展示館は、地域の貴重な文化遺産を保存・展示し、歴史学習の場として、また地域住民の文化交流の拠点として重要な役割を果たしています。

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