上田信 (イラストレーター)

上田 信: 日本の軍事イラストレーター・漫画家

上田信（うえだしん）は、1949年に青森県蓬田村で生まれ、現在は著名なイラストレーターおよび漫画家として幅広く知られています。特に、彼の作品は軍事関連に特化しており、多くのファンに支持されています。

経歴

上田は中学を卒業すると上京し、そこで小松崎茂の最後の内弟子として5年間学びました。この経験を経て、モデルガンメーカーのMGCに入社し、宣伝部門での活動を開始しました。2年後、フリーのイラストレーターとして独立。イラストの世界での彼の才能が広く認められることになりました。

1969年、上田はタミヤの1/100スケールミニジェット機シリーズのボックスアートを担当し、これが彼のキャリアの大きな転機となります。この作品をきっかけに、他の模型メーカーでもパッケージデザインを手がけるようになり、次々と多くの関連作品を生み出していきました。

代表作と連載

彼は『タミヤニュース』において『マンガ第二次世界大戦史』を連載し、その後この連載はカラー化されて田宮模型から出版されました。また、連載中には「戦争映画あれこれ」と題した不定期のコーナーもあり、ここでは『戦争のはらわた』などさまざまな作品を取り上げています。2020年11月現在も、同誌において菊地晟の『モデラーのための戦史』のイラストを担当し、活動を続けています。

その他の著作と監修

上田が手掛けた他の著作には、1997年に発表された『戦車メカニズム図鑑』があり、こちらはグランプリ出版から出版されています。また、彼はデル・プラドコレクションの『バトルフィールド』の監修も行っており、これにより彼の専門知識が生かされました。

特殊なエピソード

MGC在籍時には、漫画『ゴルゴ13』の著者であるさいとう・たかをから新連載の主役、殺し屋が持つ銃に関する相談を受けました。上田は最新の軍用銃M16を勧め、それがゴルゴ13の主人公デューク・東郷が使う武器となりました。狙撃専用の銃として設計されたものではなかったため、後に特注品として設定が加えられることになります。

まとめ

上田信は、彼の用意した精巧なイラストと深い軍事知識によって、日本のイラストレーターや漫画家の中でも特異な存在感を持つ人物です。彼の作品は、模型業界においてはもちろん、多くの読者やファンにも愛されています。彼の公式サイトでは、最新情報や作品を楽しむことができます。

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