上田知華

上田知華の生涯と業績

上田知華（うえだ ちか、1957年6月10日 - 2021年9月17日）は、日本の著名なシンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサーでした。東京都出身で、3歳からピアノを学び始めます。東京音楽大学在学中には、独自のスタイルでバンド「上田知華+KARYOBIN」を結成しました。このバンドは、彼女が自ら作詞・作曲し、彼女のピアノ演奏とボーカルに弦楽四重奏を加えた新しい形の音楽グループでした。

1978年にデビューし、「パープルモンスーン」などのヒット曲で知られ、編曲やプロデュースに樋口康雄を迎え、高い演奏力と良質な楽曲を提供しました。バンドには金子飛鳥や溝口肇といった後にソロアーティストとして成功を収めるメンバーが在籍していましたが、最終的にはKARYOBINは解散しました。

その後、上田はソロ活動に転向し、作曲家としての道を歩み始めます。特にアイドル全盛期の1980年代に、松田聖子、南野陽子、薬師丸ひろ子など、多くのアーティストに楽曲を提供し、その数は350曲を超えました。中でも今井美樹に提供した楽曲群は特に評価され、ヒットを飛ばしました。

私生活では、結婚・出産を経て約10年間ニューヨークに移住し、子育てと音楽活動の両立を図ります。2006年に帰国後、2013年には「組曲 枕草子」を発表し、彼女自身の音楽性を新たに探求しました。また、デビュー35周年を記念し、過去の楽曲を集めたオールタイム・ベストアルバムを発売しました。

2018年には、デビュー40周年を祝うべく、KARYOBINのオリジナルアルバム全6作を含むCDボックスセット「オール・アバウト KARYOBIN」をリリース。同年の10月には、東京、日本橋三井ホールでのコンサートも開催されました。

上田知華は、2021年9月17日に亡くなりましたが、彼女の音楽は今も多くの人々に影響を与え続けています。彼女の作品は日本のポップミュージック史に欠かせないものであり、後の世代のアーティストたちにインスピレーションを与えています。若かりし頃から音楽に情熱を注いできた彼女の功績は、シンガーソングライターとしての枠を超え、日本の音楽界全体に大きな影響を及ぼすものでした。彼女の音楽の背後には彼女自身の人生が反映されており、多くのファンに愛される理由ともなっています。

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