上米内駅

上米内駅

上米内駅（かみよないえき）は、岩手県盛岡市上米内中居に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）山田線の駅です。開業は1923年（大正12年）に遡り、当初は山田線の終着駅として機能していました。その後、路線の延伸に伴い途中駅となり、長年にわたり地域の足として活躍しています。

歴史

上米内駅は、その歴史の中でいくつかの重要な転換点を経験しています。

1923年（大正12年）10月10日：開業。当時は終着駅でした。
1928年（昭和3年）9月25日：区界駅まで延伸し、途中駅となりました。
1971年（昭和46年）1月1日：貨物取り扱いを廃止しました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取り扱いを廃止しました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。
2002年（平成14年）2月：上米内駅長が廃止され、盛岡駅長管理下となりました。
2018年（平成30年）
3月17日：ダイヤ改正により、午後以降も当駅での列車交換が設定され、盛岡 - 区界間における併合閉塞の取り扱いが終了しました。
3月25日：特殊自動閉塞化され、宮古方の閉塞取扱駅が区界駅から川内駅に変更となりました。
4月22日：盛岡 - 宮古間のCTC化と同時に、終日無人駅となりました。
2020年（令和2年）4月29日：クラウドファンディングを活用し、駅舎の外装および内装がリニューアルされました。リニューアル関連イベントは、新型コロナウイルス感染症の影響で一部を除き中止となりました。
2024年（令和6年）10月1日：えきねっとQチケットのサービスが開始予定です。

駅構造

上米内駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。ホーム同士は盛岡方の構内踏切で連絡しています。盛岡統括センター（盛岡駅）が管理する無人駅であり、かつては連査閉塞式が採用されていたため、運転業務取り扱いのため駅員が配置されていました。盛岡駅 - 区界駅間において併合閉塞を行っていたため、12時から翌朝6時までは当駅の交換設備は使用停止となっていました。ただし、午後に臨時列車が運行される場合や、上米内折り返し列車が運転される場合には、最終列車まで駅員が勤務していました。

木造駅舎は開業当時のものが使用されており、現在は待合室部分のみが利用可能です。事務室・出札口部分は閉鎖されています。有人時代末期には、13時50分から翌朝6時45分まで駅舎が閉鎖されていましたが、無人化後は終日開放されています。2020年4月には、クラウドファンディングにより駅舎の外装および内装がリニューアルされました。

のりば

上米内駅のホームは、以下の通りです。

利用状況

JR東日本によると、2000年度から2017年度までの1日平均乗車人員は以下の通りでした。

（具体的な数値は省略）

駅周辺

上米内駅周辺は、米内川の流れる谷に位置し、周囲を丘陵地に囲まれた自然豊かな環境です。米内川はヤマメやイワナが生息する渓流として知られ、休日には多くの釣り客が訪れます。また、浄水場があり、盛岡市民の飲み水を提供しています。水田が広がり、北側の丘陵地帯には「桜台」という新興住宅地が形成されています。当駅から東隣の旧大志田駅跡までは、ほぼ全区間がすれ違い不可の舗装された市道「米内川林道」が並行しています。

主な周辺施設

米内川
米内浄水場（桜の名所）
県道36号上米内湯沢線
桜台ニュータウン
盛岡米内郵便局
盛岡市立米内中学校

隣の駅

JR東日本

■山田線

□快速「リアス」
山岸駅 - 上米内駅 - 陸中川井駅
■普通
山岸駅 - 上米内駅 - ~~大志田駅~~ - ~~浅岸駅~~ - 区界駅

※~~ は廃駅

2016年3月26日のダイヤ改正以降、隣駅となった区界駅との距離25.7kmは、JR東日本管内の在来線で最長の駅間距離となっています。

脚注

（脚注の内容は省略）

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

駅の情報（上米内駅）：JR東日本

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