上近見停留場

上近見停留場について

上近見停留場（かみちかみていりゅうじょう）は、かつて熊本県熊本市に存在していた熊本市交通局川尻線の電停です。当電停は運行される期間中、地域住民にとって大切な交通手段として機能していましたが、1965年に廃止され、その後の変遷を経て現在は住宅地となっています。

構造

上近見停留場は国道3号（現在の川尻市道）の沿線に位置しており、専用の軌道上において相対式の2面2線を採用していました。相対式配置のため、利用者は両方向から電車を利用することが可能でした。

歴史的背景

この停留場は、1926年（大正15年）10月12日に熊本電気軌道によって新規開業され、当初は「蓮台寺駅」という名称で知られていました。その後、1945年（昭和20年）12月1日には熊本市が百貫線と共に川尻線を買収し、函館市交通局の路線として運営されることになりました。名称が変更された時期は不明ですが、蓮台寺駅から上近見停留場に改称され、その後も運行が継続されていました。

しかし、1965年（昭和40年）2月21日、川尻線全体が廃止されることとなり、それに伴い上近見停留場もその役目を終えました。この廃止により地域の交通状況は一変し、これまでの生活圏が大きく変わることとなったのです。

現在の様子

上近見停留場の軌道跡は、今や住宅街として再生されています。過去の駅の名残としてはその名が残っているものの、周囲の環境は都市の発展と共に大きく変貌を遂げています。地域の人々にとっては、かつての鉄道の存在を知る者も少なくなっていることでしょう。

隣の停留場

上近見停留場は川尻線の中で位置していて、その隣には平田町電停と日吉校前電停が存在していました。これらの停留場も同様に、川尻線の廃止により運行を停止し、現在は利用されていない状態にあります。

関連項目

上近見停留場は日本の廃駅のひとつであり、熊本電気軌道が運営していたことから、地域鉄道の歴史を語るうえで重要な存在です。また、熊本市交通局の公式サイトには、当時の運行情報やその他の停留場の情報が掲載されています。このような廃止された電停を訪れ、当時を偲ぶことができる機会があれば、多くの人々がその歴史を感じることができるでしょう。

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